からだ・美容
コロナ禍で乳がん手術と入院 経験者が語る必要な準備とおすすめ入院グッズ
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乳がんが判明し、入院と手術へ……不安でいっぱいの時期ですが、入院時に必要なものを揃えるなど準備を進めなければなりません。今年2月に乳がんが判明した島田みゆさんは、まず長かった髪を切ったそうです。また、実体験を通じて“入院中にあると便利なグッズ”の存在にも気づきました。3月末に右胸の全摘手術を受け、現在は薬物療法中の島田さんが、同世代女性に乳がんのことを知ってほしいという思いで綴るこの連載。第12回は入院と手術にあたって準備したこと、おすすめの入院グッズなどについてです。
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腰まであった髪をバッサリ 生活時間の改善へ
まず、手始めに腰まであった長い髪をバッサリ切りました。20代前半からずっとロングヘア。「ショートは絶対に似合わない! 扱いづらい!」と、それまで頑なにロングを貫いていたのです。
ですが、乳がんと分かってから、自分でも驚くほど気持ちが一変。見た目より体にとって良いことをしたいという気持ちがはるかに上回り、「ドライヤーをかける時間を少しでも短縮して早く寝たい!」と思うようになりました。入院中にロングだと面倒だろうということもありましたが、それ以上に生活時間改善のためです。
また、入院前の段階では、抗がん剤治療をしない可能性が高かったのですが、「もし抗がん剤治療で脱毛するにしても、短い方が良いだろう」というのも理由の一つでした。
40センチ近く切り、学生時代以来のショートボブ。せっかくなので……と切った髪で人生初のヘアドネーションをしました。いざ切ってみると、今までのロングは一体何だったのかというほど周りから好評な上、自分でもしっくりくるというオチ(笑)。きっとこの先もショートのままでしょう。こうした機会でもなければ、ショートにすることもヘアドネーションすることもなかったと思うと、良いきっかけになりました。
申請すると精算時の支払い額が変わる「限度額適用認定証」
また、入院前に病院で受けたオリエンテーションで説明のあった「限度額適用認定証」も用意しました。あらかじめ病院に提示しておけば、精算時の支払いが自己負担限度額までになるため、支払い額が軽減されます。
私は国民健康保険なので、区役所で発行してもらいました。認定証がなくても、月の限度額を超えた分は高額医療費支給として後日に戻ってきますが、一時的には支払い。そのため、用意できるのであれば事前の提出がおすすめです。