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試験30分前に子ねこ3匹保護 学生ママの里親探し称賛の声「優しい世界」 その後は?
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「もっとたくさんのねこを助けたい」 きっかけは保護ねこシェルターでの活動
今回、里親探しに奔走したぎわさんは、子育てをしながら獣医師を目指す学生ママ。結婚後に獣医学部を再受験した理由には、大学時代から始めた保護ねこのボランティア活動があるそうです。
「法学部の学生だった頃、行き倒れていた野良ねこと出会ったことをきっかけに保護ねこシェルターでお手伝いを始めました。その後は企業に就職しましたが、さまざまな境遇の野良ねこたちや他のボランティアの方との出会いを重ねるうちに、『もっとたくさんのねこを助けたい』という思いが次第に強くなりました。
仕事をしていたことや、元々私立文系出身で学力に自信がなかったことから獣医学部の再受験には迷いもありましたが、夫が全面的に応援してくれたことは大きかったですね」
ぎわさんは保護ねこのボランティア活動も継続して行っています。
「大学や自宅近辺の野良ねこの避妊去勢、負傷したり高齢になったりした野良ねこの保護&里親探しをしています。自分が出産したばかりのため最近は休んでいますが、スペイクリニック(野良ねこの避妊去勢病院)や、保護ねこ団体でのお手伝いもしています」
自身のツイッターアカウントでは、室内飼育ねこと野良ねこの避妊去勢(TNR)の必要性を強く訴えています。「昨年度に殺処分されたねこは1万9705匹、うち1万3030匹(約7割)は子ねこ」「保健所に収容されるねこの約8割は飼い主不明」「交通事故で亡くなったねこは約30万匹と殺処分の約15倍」と伝える投稿は、大きく注目されました。
「不幸な死に方をするねこを少しでも減らすために、獣医師としての資格、知識、人脈を身につけ使いたいです。自分自身が全国を回り、野良ねこが多い地域で避妊去勢をするのが今の夢。里親が見つかりづらいねこのためのシェルター、通院が難しいねこたち向けの往診などにも興味があります」
さらに、結婚出産後に夢を諦めがちな人たちへもエールを送ります。
「結婚したから、子どもができたから、と夢を諦める方も多いと思うのですが、一度きりの人生なので、自由に生きられる方が増えたらいいなと思っています」
ねこへの思いやりにあふれるぎわさん。現在は元保護ねこの「サラ」ちゃん、「ホタテ」くん、「ゆき」ちゃん、「きなこ」くんとも同居中です。素敵な家族に見守られながら、今日も夢に向かって走り続けています。
(Hint-Pot編集部)