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「ドラゴン超えて神龍」 巨大タチウオに2万人驚愕 過去には2メートル超も
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薩摩半島と大隅半島に挟まれ、活火山の桜島が位置することでも知られる鹿児島湾。地元の人には古くから錦江湾と呼ばれ、釣りが盛んな場所としても有名です。そんな錦江湾の遊漁船(釣船)「海晴丸」は先日、公式ツイッター(@JHENDlrzigArnEL)で“ドラゴンタチウオ”の写真を公開。持ち上げる人間よりも大きいタチウオに驚く人が続出しています。今回の投稿、そして錦江湾での釣りの魅力について、船長の中田清治さんにお話を伺いました。
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錦江湾ならではの大物 船長の中田さんは「まあ(よく)出ますね」
「176センチのドラゴンタチウオきました!」
こんな一言とともに投稿された1枚の写真。巨大なタチウオを両手で掲げ、カメラに向かって突き出すようなポーズを取る男性が写っています。タチウオが手前に来ていることから、人間よりもかなり大きく見えますよね。
衝撃的な一枚は反響を呼び、リプライ(返信)欄には「ドラゴン超えてもはや神龍ですね」「初めてこのサイズ見た!!(笑) でかい!!」「本当、何度見てもすごい!」「こんな怪物いるんですね」などと驚きのコメントが殺到。2万件を超える“いいね”を集めています。
もっとも中田さんは、このサイズについて「錦江湾ではまあ(よく)出ますね」と淡々。何と過去には、210センチを釣り上げたこともあるそう。登録していないため記録には残っていないものの、確かにメジャーで測ったサイズだそうで、中田さんいわく「本当は日本記録」。いずれも錦江湾ならではの大物といえそうです。
最大級は250センチ 20年追い続ける中田さん
大きいタチウオにのみ付けられる「ドラゴン」の“名誉”については、諸説あるものの、全国では120センチ以上が一般的。ただ、中田さんが150センチ以上を「ドラゴン」と呼び始めたことから、錦江湾ではこれが一般化したそうです。実際にこの巨大サイズがよく釣れるようで、海晴丸の公式ツイッターには180センチ以上のドラゴンタチウオを釣り上げたという報告が写真付きで次々とアップされています。
「関東などでは、120センチあれば『ドラゴン』と呼ばれています。タチウオの標準的なサイズは、70~100センチくらいだと思いますが、食性やエサの量で変わるので、最大では250センチくらいになる。それを20年くらい追いかけています。この時期のこのタイミングで狙える場所がある。全国から釣り具メーカーやテレビ番組なども下調べをして狙いに来ていますけどね」
ドラゴンタチウオを釣り上げるコツは他にもある様子。錦江湾を知り尽くす中田さんだからこそ、次々と大物をゲットできるようです。
中田さんは、錦江湾の魅力について「釣れない魚がない」と語ります。「カルデラ地形のため、200メートルくらいの深い場所もある。そのため、浅いところにいる魚、深いところにいる魚、いろんな魚が釣れるんです」。海晴丸では、タチウオの他にもヒラメ、クエなどあらゆる魚種の釣りを案内しています。
その中で「これから面白い」と語るのがカワハギとカンパチ。ちなみに、タチウオも一般的には6~10月が旬とされていますが、錦江湾では一年中釣れるそう。刺身、あぶり刺身、煮付け、天ぷらなどで食べるとおいしいそうです。
(Hint-Pot編集部)