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タワマン暮らししたものの…「お金がない!」になる理由 管理費と修繕積立金なぜ高額
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教えてくれた人:姉帯 裕樹
マンション住まいで毎月かかる費用といえば、管理費と修繕積立金。購入時にしっかりチェックしておきたい部分ですが、傾向としてはタワーマンションは割高といえます。その理由は、高品位なサービスの維持や一般マンションより大規模になる修繕に費用がかかるため。今回は、そうした事情を知らずに入居してしまったというマダムのお悩みをお届けしましょう。アドバイスは東京・中目黒で「コレカライフ不動産」を営む姉帯裕樹さんです。
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タワマン住まいでも「お金持ち」なわけじゃない!
東京湾岸エリアの誰もがうらやむゴージャスなタワーマンション。そこにご家族で住んでいる河辺亜希子さん(仮名・40歳)は、とある悩みを抱えています。その悩みとは「タワマンに住んでいるせいで、思わぬお金がかかる」ということでした。
「私は確かに、豪華なタワーマンションに住んでいます。でもこれ、親戚の部屋なんですよね」
亜希子さんが住んでいるのは従姉夫妻が購入した部屋。新築のタワマンを買ったものの、その後に長期の海外出張が決まってしまい、「誰も住んでいないのはもったいないし、部屋が傷む。かと言って賃貸に出すとトラブルがあるかもしれない。きれいに使ってくれればいい」と頼まれました。そこで、それまで住んでいた部屋よりも家賃を安くしてもらい、管理費と修繕積立金は現状の金額を支払って住むことに。
しかし、いざ住み始めてみると、想像していたよりも高い管理費+修繕積立金がかかる上に、以前の部屋よりも光熱費がかかることが判明。決して裕福な暮らしではなかった亜希子さん一家にとって、タワマン住まいのランニングコストは思った以上に重くのしかかりました。
「請求を見てびっくりしました。管理費と修繕積立金だけで6万円くらいかかるんですよ。住むまでは『管理費用なんてかかっても3万円程度でしょ』なんて思っていたので、夫とふたりで唖然としましたね。家賃はある程度安くしてもらっていますが、それでも必要なお金は前に住んでいた部屋よりも多くなってしまったんです。
また、廊下のダウンライトや飾り棚の照明など、思わぬところに電気が点く仕様のため、電気代がこれまでの約2倍に。自分たちが購入した部屋なら大満足なのかもしれませんが、夫も私も特にゴージャスな暮らしがしたかったわけではなく、高層階の暮らしも1週間で飽きてしまって……。従姉たちが帰国するまで住み続ける覚悟でいますが、正直、1年でも2年でも早く帰ってきてほしいと願っています」