どうぶつ
破壊神!? 引退馬スイーズドリームスのやんちゃっぷりが話題「満足度100%」
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やんちゃな性格は母スイープトウショウ譲り
サラブレッドで8歳はもう完全に大人ですが、やんちゃ盛りのようです。その性格は完全に母親譲り。母スイープトウショウは2005年の宝塚記念で、並みいる牡馬を蹴散らし優勝しました。
最近でこそ珍しくはありませんが、当時、同レースを牝馬が制するのは39年ぶりの偉業でした。その前年2004年には牝馬だけのレースである秋華賞、宝塚記念の同年秋にはエリザベス女王杯も勝ちG1を3勝しました。
一方で、我の強さは歴代のG1馬の中でも屈指でした。レースへ向けてのトレーニング時に、コースに入ること嫌がり、30分や40分立ち止まることはざら。競馬場に行ってもレースをするコースに入ることを嫌がるケースも。
仕方なしに騎手が降りて、お世話をする厩務員(きゅうむいん)さんに引かれてスタート地点まで歩いたこともありました。その後ろから、騎手が走ってついていく様子はまさに女王様です。
あり余った体力で杭や馬房を破壊したことも
そんな母馬の気性がしっかりと引き継がれているエピソードが。岩崎さんはスイーズドリームスがやってきた日のことを振り返ります。
「牧場に到着した初日に杭へ突っ込んで、囲みを破りました。こちらに来る前は育成牧場にいたのですが、そちらからも注意を促す連絡がありました」
連絡によると、スイーズドリームスは放馬(騎乗者を振り落としたり、引く人を振りほどいて逃げること)を何回もしたといいます。「壊されたことのない馬房も壊されています」と岩崎さん。8歳と若く、体力や文字通りの馬力もあり余っているようです。
ヴェルサイユリゾートファームに到着して3か月ですが、他の馬を見るとテンションが上がるため、特別な措置も。「放牧は他の馬があまり見えない時間帯にしています。隔離生活の3か月です」と、女王様の息子は“箱入り王子様”の扱いのようです。
泥まみれになった王子は、同日の投稿でぴかぴかに洗ってもらった姿を披露していました。手綱を結ぶ馬具ももちろんぴかぴか。「Seize Dreams」(スイーズドリームス)と名前入りの馬具も着けてもらい、より満足げな表情です。
来年度より種牡馬入りを果たす予定のスイーズドリームス。同じようにやんちゃな性格を引き継いだ子が誕生するかもしれませんね。今後の展開が楽しみになる1頭です。
(Hint-Pot編集部)