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ディープインパクトの娘 英競馬G1で歴史的圧勝 衝撃のレース映像は「リアルウマ娘」
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今年は夏季の東京五輪、来年は冬季の北京五輪を控え、注目が高まるスポーツ界。「Hint-Pot スポーツSNS調査隊」では、SNSで反響を集めた話題から、この機会に知ってほしい選手やちょっとほっこりするネタなどをお届けします。今回は競馬の名馬ディープインパクトの娘が英国のG1レースで歴史的圧勝を飾った映像です。
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日本生まれのスノーフォールが第243回英オークスで16馬身差の圧勝
かつて日本で最強と謳われた名馬ディープインパクトを覚えているでしょうか。その娘が競馬の本場・英国で歴史的快挙を成し遂げました。
4日に行われた第243回のG1英オークス。3歳の牝馬が芝の2410メートルで世代最強を争うクラシックレース、毎年6月の第1金曜に行われる舞台で勝ったのが日本生まれのディープインパクト産駒、スノーフォールでした。
そのすごさは「第243回」の数を見て分かる通り。創設されたのは18世紀の1779年と、伝統的なレースです。この格式あるレースに倣って、3歳の牝馬最強を争うレースを各国でオークスと称するようになりました。最近話題になった白毛のアイドルホース、ソダシが先日出走したのは日本のオークスです。
そんな権威あるレースでスノーフォールは史上初のレースを見せました。あいにくの雨の中、最後の直線に入ると他馬をぐんぐんと突き放して独り旅。最後は画面から2番手以下が完全に消え、驚きの圧勝劇を演じたのです。
着差は16馬身。これは大会243回の歴史で最大だったということです。普通のレースでもなかなかお目にかかれない独走のインパクトは、最後の直線の様子を紹介した英競馬番組「レーシングTV」公式ツイッターの映像を見れば、よく分かります。
投稿では海外ファンの「信じられない走り」「これはえげつないよ」という声はもちろん、日本のファンも「リアルウマ娘」「2着以下の馬が画面から消えた!」「ダビスタみたい」「1頭だけ別の生き物が走ってるみたい」と衝撃を受けた様子でした。
父のディープインパクトは爆発的な追い込みを武器に2005年に牡馬クラシック3冠を無敗で達成するなど、日本競馬史上最強馬として国民的な話題となり、翌年いっぱいで引退後は種牡馬として数多くの名馬を輩出。2年前、天国に旅立ちました。
娘のスノーフォールは日本で生まれ、海外の馬主が所有。アイルランドで調教され、欧州で現役生活を送っています。今回の勝利によって、父も出走して敗れた競馬界最高峰のレース、10月の凱旋門賞の最有力候補に推す声もあり、期待は膨らみます。
日本では最近、大ヒットゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の影響もあり、女性にも競馬人気がじわじわと上昇。海外の大舞台で結果を残したスノーフォールには、日本と欧州の競馬ファンからさらに熱視線を浴びそうです。
(Hint-Pot編集部)