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蚊の活動期間が延びた!? 「11月末頃まで注意」と専門家が語る理由 効果的な対策は
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教えてくれた人:白井 良和
だんだんと過ごしやすい気候になる秋は、キャンプや登山などアウトドアレジャーに適した季節。しかし、外で過ごしている時間が増えると、気をつけたいのが虫刺されです。蚊といえば夏のイメージですが、実は秋も活動が活発になるのだそう。蚊を研究して25年になる害虫対策の専門家の“蚊博士”こと、白井良和さんによると、11月末頃まで注意が必要な可能性も。そこで白井さんに、蚊が活発になる気温や今から秋に向けてできる対策などを解説していただきました。
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蚊も夏バテするって本当? 活動には気温が関係
8月16日に東京都心で年間猛暑日が歴代最多記録を更新するなど、今夏は全国各地で猛烈な暑さに見舞われました。そんな中で、ふと「蚊がいない?」と感じた人は少なくなかったのではないでしょうか。
白井さんによると、これには蚊の活動気温が大きく関係しているようです。
「蚊は高温になりすぎると不活発になり、吸血意欲がなくなります。ヤブカの一種で、最もメジャーなヒトスジシマカの場合、活動が一番活発なのは気温25~30度程度。一方、35度以上の高温や15度以下の低温では鈍くなります」
また、イエカの一種であるアカイエカも同じような性質があります。
「イエカの一種で最もメジャーなアカイエカは、ヒトスジシマカより少し低温の22~27度程度で活発になります。高温に対してはヒトスジシマカより弱く、逆に低温に対してはヒトスジシマカより強いです。大まかにおおよそ30度以上と、おおよそ10度以下の場合は不活発になります」
つまり、今年が猛暑続きのために蚊が夏バテしていたわけではなく、元々種類によって蚊が活動しやすい気温があるという理由だったようです。