育児・家族

実録マンガ・子どもの頃に作った今は亡き父へのプレゼント その行方が「泣ける」と話題に

著者:Hint-Pot編集部

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漫画のワンシーン【画像提供:泉福朗(@okaeri_eripiyo)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:泉福朗(@okaeri_eripiyo)さん】

「変なベスト」と題された漫画 優しかった父がずっと大切にしてくれていたもの

 子どもの頃、手作りのプレゼントを親に渡したことがある、という人も多いと思います。漫画家の泉福朗(@okaeri_eripiyo)さんが実際に体験した、今は亡き父親へのプレゼントの思い出。小学生の頃に軽い気持ちで渡した、その贈り物の行方について描いた漫画が「泣ける」と話題になっています。

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「変なベスト」と題されたこの漫画は、投稿から1日で7000回以上リツイートされ、多くの人が感想を寄せています。

「どんな大人になってほしい?」そう聞くと「人の幸せを喜べる大人」と、いつも答えていたという、泉さんのお父さん。お父さんに叱られた記憶はないそうで、きっと優しくて、温かな方だったのでしょう。

 泉さんが小学6年生だった頃、友達に感化され歯科医として働くお父さんにマフラーを編んであげようと考えたそうです。お父さんが好きな色の毛糸を買い、早速編み始めた泉さん。しかし、編み目の数を間違えて毛糸が足りなくなってしまってしまい、泉さんは急遽お母さんから余っていた毛糸をもらうことにしました。結局マフラーではなくなり、完成したのは毛糸の配色がキツい不格好な「変なベスト」に。

 大人になって考えてみれば、ぶかぶかの腹巻きに肩ひもがついているような決して「ベスト」とはいえない仕上がり。でも、その個性的なベストを渡すと、泉さんのお父さんは予想を上回る大喜びぶりを見せくれたそうです。それからというもの、お父さんは毎年冬になると必ず白衣の下にそのベストを着ては、周囲に自慢を続けていました。

毎年、毎年――。

 泉さんが大人になっても「変なベスト」を着続け、周囲に自慢していたというお父さん。年齢を重ねるごとに、その状況がどんどん恥ずかしくなっていった泉さんは、そのベストを着ないでもいいよう、一念発起することに。編み機を使い、人に見せても恥ずかしくない仕上がりの手作りセーターをお父さんにプレゼントし直すことにしました。お父さんはもちろん、新しいセーターを喜んでくれ、嬉しそうに着てくれました。

 それから数年後、お父さんは突然倒れました。救急車で運ばれましたが、心筋梗塞のためそのまま還らぬ人に。お父さんは仕事を終えた後、白衣のまま倒れたようですが、その時も白衣の下に着ていたのは、やっぱりあの「変なベスト」だったそうです。

 色も褪せ、ほつれたところを何度も修復しては着ていたベスト。渡した本人からしたら、小学生の拙い手で作った不格好なプレゼントでも、お父さんにとっては本当に宝物だったと言うことがうかがえます。父から娘への深い愛情を感じるエピソードに、リプライ欄では「泣いた」という人が続出しました。