現地時間9月28日、米フロリダ州に上陸したハリケーン「イアン」。30日にはサウスカロライナ州に再上陸し、広範囲に大きな爪痕を残しました。合計で100人超の犠牲者が出たとされている他、多数のペットたちも被害に遭っています。10月に入り、車の屋根の上で9日間孤立していた可能性のある犬が救助されたというニュースも。この他にもさまざまなペットの救出劇が話題になりました。

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車の上で孤立する犬　救助されるも飼い主は…

　奇跡の救出劇は現地時間5日、ハリケーン「イアン」によって胸の高さまで浸水するなど甚大な被害に見舞われた、フロリダ州デソト郡のリバーエイカー地区で繰り広げられました。

　RV車の屋根の上で孤立した1匹の犬を保護したのは、デソト郡保安官事務所。公式フェイスブックには、2人がかりで犬を救助する様子や、路面から膝の辺りまでまだ水がある状況で犬を抱える救助隊、最終的にボートで移動する様子の画像も投稿されています。

　コメント欄には「あなたがしてくれたすべてに感謝しています」「彼らは真の英雄」「救助されて本当に良かった」「素晴らしい仕事」など、救助隊を称賛する声が寄せられました。

「マイアミ・ヘラルド」などマクラッチー社傘下の複数地方紙や、フロリダ州タンパのFOX系列局WTVTのウェブ版などがこの一件を報道。この犬はブラック・マウス・カーとピットブルの交配犬で、年齢は3歳から4歳程度と伝えています。ハリケーン上陸から9日間も車上で立ち往生していた可能性がある一方、水位が上昇する中でなぜ高い場所に上れたのかは不明だそうです。

　また、救出当初は痩せていましたが、ハリケーンによる怪我はなかった様子。飼い主は名乗り出ていないそうで、飼い主自身の怪我や避難所からまだ帰宅できていない可能性を案ずる声も出ているとのこと。

　フロリダ州ではハリケーンが過ぎ去った直後から多数のペット救出作戦が展開されており、現地時間9月30日にはオレンジ郡政府の公式ツイッターも「ペットは家族です」とのメッセージを添えて多数の救出時写真を公開しています。

（Hint-Pot編集部）