Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

どうぶつ

「家政婦は見た」状態の大型犬 理由に約2万人笑顔「かわいくて笑ってしまった」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

何に怯えているのか…飼い主さんの様子をじっと見つめるアルトくん【写真提供:Ceuアルト(@ceuXceu)さん】
何に怯えているのか…飼い主さんの様子をじっと見つめるアルトくん【写真提供:Ceuアルト(@ceuXceu)さん】

 子どもの頃にびっくりしたことは、成長しても苦手で警戒してしまうのかもしれません。今回ご紹介するのは、雨の日のお散歩の際に、ある音に怯えてしまうわんちゃんです。怖くて隠れているつもりでも、半分顔を出してしっかりと見ている……そんな姿がツイッター上で話題になっています。一体、何が苦手なのでしょうか。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

先代犬の思いも受け継いだアルトくん 名前の由来は星座から

 ゴールデンレトリーバーで4歳の男の子「アルト」くん。実はアルトという名前は愛称で、本名は「アルタイル」というそうです。これには理由があります。

「先代犬が『ライト』という名前で、兄弟のようにカタカナ3文字で最後が“ト”で終わるものがいいと思いアルトと浮かんだのですが、家族に『軽四みたい(笑)』と言われたので登録名としては却下になり、愛称としてアルトと呼べるような名前を付けようと」

 先代犬のライトくんは、同じくゴールデンレトリーバー。生まれつき重度の心臓病で、病と闘い抜いた後、3歳半で旅立ちました。新しくお迎えしたアルトくんはライトくんにも見守られながら、たくましく育ってほしいとの思いもあり、生まれた月の星空から名前を付けることになったそう。

「8月生まれだし、先代犬の分までたくさん生きて輝いてねという願いを込め、夏の大三角形の一つ“Altair”、七夕でいう“彦星”から取り、星になったお兄ちゃんがくれた名前だよと言って付けました」

雨の日のお散歩も大好き! でも苦手な音が…

お散歩待ち中の顔。どこか不満げ…【写真提供:Ceuアルト(@ceuXceu)さん】
お散歩待ち中の顔。どこか不満げ…【写真提供:Ceuアルト(@ceuXceu)さん】

 その名の通り、たくましく健やかに育っているアルトくんですが、1つだけ苦手なものがあるそうです。それは傘が開いたり閉じたりする時の音。子いぬの頃に、傘の「バサッ」という音にびっくりしたのがきっかけで、今でもトラウマになっているよう。

 ツイッターで話題になっている写真もその時の様子の一枚。「子いぬの頃、傘を開く時の音にびっくりして以来、ずっと傘が怖くて、お散歩に行けるのはうれしいけど、私が傘を開き切るまでは警戒モード。なお、差してる傘は怖くないが、散歩から帰って閉じた瞬間、再び警戒し始める」とのメッセージを添えて投稿されると、1.9万件の“いいね”を集めました。

 その姿は、隠れているようなのですが、気になるのか顔を半分だけ出し、飼い主さんの様子をじーっと見つめている瞬間。どこか悲しげな表情にも見えますが、雨の日のお散歩の前後はいつもこうして隠れているような、隠れていないような、警戒する表情を見せるそうです。

 リプライ(返信)には「すんません、かわいくて笑ってしまいました」などキュンとする人や、「トラウマってありますよね」「いぬも人も一緒で、苦手な音もありますよね」などアルトくんに共感する声も寄せられました。また、「市原悦子さん並みの眼光」「『家政婦は見た!』みたいですね」「『家政婦は見た!』のいぬバージョン」など市原悦子さんが演じたドラマの名シーンに例える声も聞かれました。

 飼い主さんの傘の準備が完了すると、アルトくんはいつも通り元気に寄ってくるそうです。雨の日のお散歩の時だけ、飼い主さんが傘を開いたり閉じたりする10~15秒ほど離れた場所へ移動し、半分だけ顔を出してじーっと見つめているそう。

「いつも見ています。見ずに音だけ聞こえるより、きちんと状況把握して、危険だと思ったらすぐ逃げ出せるようにしているのかもしれません」

 飼い主さんはアルトくんの恐怖心を少しでも和らげようと、傘を開く時は音が最小限になるようゆっくり開いたり、「傘開くねー」と声をかけたりしてから行っているそうです。飼い主さんの心遣い、そしてライトくんの星空からのパワーで克服できる日も近いかもしれません。

○取材協力:Ceuアルト(@ceuXceu)さん

(Hint-Pot編集部)