どうぶつ
特撮ヒーローに凍りつく白ねこ コスプレ姿で謝る飼い主 珍ショットに5万人爆笑
公開日: / 更新日:
熱心なファンが多いことでも知られる特撮モノ。人間にとっては永遠の憧れですが、ねこにとってはどうなのでしょう。特撮ヒーローに“変身”したコスプレイヤーの飼い主さんを前に、思わず凍りついてしまった白ねこ。完成度が高すぎるコスプレとの対比が大きな反響を呼んでいます。ツイッター上で5万件の“いいね”を集めた写真について、飼い主のアクト(@AktFall)さんにお話を伺いました。
◇ ◇ ◇
突然の「メタルダー」に戦慄する元保護ねこ
「ごめん。怖がらせるつもりはなかった。ただ試着しとっただけなんよ……」
そんなメッセージとともにツイッター上で公開された1枚の写真。向かって左側には、キャットタワーのてっぺんで強張った表情をしている白ねこがいます。推定1歳の男の子「ゆきはる」くんです。元は近所の野良ねこでしたが、生後4か月頃にねこ風邪をこじらせて弱っているところを保護されました。
ゆきはるくんが固まっている理由は恐らく、右側にいる80年代の特撮ヒーロー。根強い人気を誇る「超人機メタルダー」の「メタルダー」ですが、“中の人”は飼い主のアクトさんです。アクトさんは、マーベルの「アイアンマン」や特撮ヒーローのスーツを自作するコスプレイヤー。この日は翌日のイベントに向けた衣装を試着していたところ、ふと気づくとゆきはるくんが戦慄の表情を浮かべていたそうです。
「気づいたらキャットタワーにいたという状況でした。写真の通りカチコチに固まっていて、撫でてもカチコチだったので、すぐその場を離れました」
ツイッターで4.9万件もの“いいね”を集めたのは、この時に撮影されたもの。リプライ(返信)には「顔w」「固まっておられる」「めっちゃイカ耳」など、全身で拒否するゆきはるくんに注目する声が多く寄せられました。
また、完成度の高いメタルダーは特撮ファンのハートにヒット。「ナレーション『メタルダーは、初めて友達を失くした……』」「愛が欲しければ誤解を恐れずにありのままの自分をねこに晒すのだ!」など、放送当時の雰囲気を感じる“叱咤激励”も並んでいます。
“ありのままの自分を晒して”ゆきはるくんのもとに戻ったら…?
そうしてその場を離れた「メタルダー」……ではなくアクトさんは、衣装を脱ぎ“ありのままの自分を晒して”ゆきはるくんのもとに戻りました。これまでも「アイアンマン」を2回制作していますが、ゆきはるくんが固まったのは「メタルダー」が初めてです。
「衣装を脱いで様子を見に行くと、何事もなかったみたいに寝てました。その後はいつも通り仲良しです。今まで制作した他の衣装と明確な違いはないので、恐らく『メタルダー』は鼻と口があって人間に近いデザインだから怖がったのではと推察しています。人間の顔と被り物の区別がつかなかったのではないかと……」
実はゆきはるくん、人見知りが激しい性格。研究を重ねながら1年の制作期間を要した「メタルダー」ですが、そんな並々ならぬこだわりもゆきはるくんには届かなかったようです。
「基本的には一般的な作り方で、ウレタンボードにエナメル合皮を貼った物です。制作期間は1年ほど。撮影に使われたスーツと似るように、写真資料や映像を確認しながら作りました。劇中のアップスーツのように全身の発光も再現していますが、これをコスプレで再現したのは世界的にもこれが初めてのケースだそうです」
もしかすると、完成度が高すぎたこともゆきはるくんの反応につながったのかもしれませんね。他の衣装のように、早く慣れてくれることを祈りましょう。
(Hint-Pot編集部)