長い耳とふわふわな被毛が愛らしく、とっても魅力的なウサギ。ペットとしても人気で、お迎えを考えている人もいるでしょう。そこで知っておきたいのが上手な撫で方。個体差はありますが、触り方を間違えてしまうとウサギにストレスを与えてしまうこともあるそうです。ツイッター上では、ウサギが喜ぶ撫で方や嫌がるポイントをまとめたイラストが1.5万件もの“いいね”を集めています。実際に飼っているウサギを基に描いたという作者の子蓉（@submarine_shiyo）さんにお話を伺いました。

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一時預かりのはずが、家族でウサギの虜に

　ネザーランドドワーフの男の子で4歳の「rabbit…」くんと暮らしている子蓉さん。子蓉さんと暮らし始めたのは、2年前のことでした。元々は弟さんが飼っていたのですが、引っ越しのため子蓉さんが暮らす実家で一時的に預かることに。そこでrabbit…くんのかわいさに家族全員が虜になり、そのまま飼い続けることになったそうです。

　そんな子蓉さんが今回公開したのは、ウサギの撫で方をまとめたイラスト。rabbit…くんが撫でると喜ぶところや気持ち良い時の表情、触られると嫌がる場所など、感情がしっかり伝わるように分かりやすく丁寧にまとめられています。

　例えば“気持ち良い”のサインは目を閉じること。逆に嫌な時は指を強く押し返したり、ちょっと移動したりするそう。また背中に触れる時は、手のひらで毛の流れにそってソフトタッチすると“トロリ”と液状化して喜んでくれるのだとか。

　rabbit…くんはウサギにしては珍しく、意外といろいろなところを撫でさせてくれるそうです。でも、くつろいでいる最中にそっと近づいて、伸ばしている後ろ脚を撫でたら……少し大変なことになってしまいます。

　この他にもいろいろなパターンを分かりやすく伝えた後、最後には「十兎十色!!」の一言も。何よりやはり、ウサギたちそれぞれの感じ方を尊重することが大切。仲良く暮らしていくためには、喜んでくれるポイントをしっかりと押さえるよう、日頃からよく観察しておきたいですね。

　子蓉さんの愛情がたっぷり込められた解説イラストには1.5万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「うちの子に似てる！　どこかで血がつながってるかな？」「うちもほぼこんな感じです」「液状化は声に出して分かるー！　と言ってしまいました」「サラサラでモフモフの触り心地最高!!」など、共感する声が寄せられています。

一例として描くも、共感の声に喜び

　子蓉さんに、今回のイラストを公開したきっかけなどについてお話を伺いました。

Q. 今回のイラストを描いた理由は？
「先日ツイッター上で、ウサギを撫でた際の部位別の反応についての画像を見かけました。我が家のrabbit…との違いに驚き、『こんなウサギもいるよ』と知らせたくなったので描きました」

Q. 描かれている撫で方は、実際にrabbit…くんを撫でている中で気がついたのでしょうか？
「そうですね。rabbit…と出会うまでは、学校のウサギを金網越しに眺めるくらいで、飼育した経験もありませんでした。私のウサギの知識はすべてrabbit…のおかげで得られたものです」

Q. 心に残ったコメントや、感想を読んで気づいたことは？
「『うちの子の場合は……』と写真を送ってくださる方がたくさんいて、多くのウサギさんたちがそれぞれかわいがられていることが分かってほっこりしました。あくまで『rabbit…の場合』という一例として描いたものでしたが、『共感しかない』『うちもそう！』というお声が多く、うれしくなりました。中には『うちの子もそうだった。懐かしくて泣けてきた』という声もあり、思わず泣いてしまいましたね」

　子蓉さんは普段から漫画やイラストの作品を発表しており、一次創作同人誌の即売会にも参加しています。rabbit…くんとの暮らしをまとめた本の第3弾「rabbit and… 3」は創作物の通販サイト「BOOTH」で頒布中です。

（Hint-Pot編集部）