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どうぶつ

耳が聞こえないコーギーと臆病な弟 並んだおしりにほっこり「頼りになるお兄ちゃんです」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

お散歩中に休憩する鉄心くん、康太くんのかわいいダブル“プリケツ”【写真提供:りつ(@0117kotarou)さん】
お散歩中に休憩する鉄心くん、康太くんのかわいいダブル“プリケツ”【写真提供:りつ(@0117kotarou)さん】

 プリッとしたおしりをカメラに向けているコーギー兄弟。左が兄貴分の「鉄心」くん、右が弟分の「康太」くんです。兄貴分の鉄心くんは生まれつき耳が聞こえません。しかし、お散歩に出ると怯えがちな弟分の康太くんを優しく見守っています。2匹の関係性などについて、飼い主のりつ(@0117kotarou
)さんにお話を伺いました。

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朝のお散歩タイムに撮影されたほのぼのな一枚

「Hint-Pot」のいぬ専用ツイッターアカウント、わんこぽっと(@Wanko_Pot)が開催したフォトコンテスト「#コーギープリケツ選手権」。今回ご紹介する入選作は、仲良く並んだ2匹のウェルシュ・コーギー・ペンブロークが見せたダブル“プリプリおしり”です。

 この写真が撮影されたのは、朝のお散歩タイムでした。ダブルで並ぶ“プリケツ”が朝日に美しく照らし出されています。撮影場所は康太くんお気に入りの休憩スポット。屋外だと超ビビりな性格になってしまう康太くんが、唯一進んで行きたがる場所だそうです。

 2匹のお名前には「強く健康に育ってほしい」という飼い主さんの思いと、先代犬とのつながりが表れています。コーギーが大好きな飼い主さんは以前、「てつ」くんと「小太郎」くんという2匹と暮らしていました。

 しかし、9年前にてつくんが虹の橋を渡り、鉄心くんをお迎えすることに。てつくんとはまったく似ていませんでしたが、優しそうな姿が印象的だったそうです。

初対面からアイコンタクト多めだった鉄心くん

 初めて会った時から、よくアイコンタクトをしてくれた鉄心くん。しかし、アイコンタクトが多めな理由はお迎え後すぐに判明したそうです。

「鉄心が家に来てから3日目くらいに、音がしても耳が動かないことに気づきました。私はコーギーのよく動く耳が好きで見ていたのですが、どんな音に対しても動かなかったので、もしかしたらと。それからはどうやっていろいろなことを教えようかと悩みました。特にいたずらは、急いで目の前に行って注意をしないとやめさせられないので目が離せませんでした」

 優しい飼い主さんに支えられた鉄心くんはすくすくと成長。時に手助けをしてもらいつつも、普段は耳が聞こえないハンディを感じさせないほど元気に過ごしています。

「さすが末っ子」な弟とマイペースな兄

 こうして鉄心くんと先住犬の小太郎くんとともに穏やかな日々を過ごしていた飼い主さん。ところがある日突然、小太郎くんが組織球肉腫と診断されます。残念なことに病気の進行は早く、判明からわずか2週間で虹の橋を渡ってしまいました。

 突然のお別れに飼い主さん家族は大ショック。そんな中で出会ったのが、小太郎くんと同じフラッフィー(毛の長いコーギー)の康太くんです。

「康太は『さすが末っ子』という感じで、自分が一番。家の中では強気です。でも外では超ビビりで、鉄心が一緒にいないとお散歩もできないので、頼りになるお兄ちゃんのようです。外にいる時の方が、仲良さそうに見えますね」

 今は立派にお兄さんをしている鉄心くんも、子いぬの頃は天真爛漫だったそう。お兄ちゃん的存在の小太郎くんが優しかったせいか、のびのびしていたのだとか。しかし、小太郎くんが急にいなくなり、康太くんがすぐに来たので少々おとなしくなってしまった部分もあるようです。

「今はマイペースで、年齢のせいか頑固になってきています。でも、家でコギプロ(プロレス遊び)をする時は鉄心から誘うので、康太のことが嫌いではなさそうです。また勝つことも多いです」

 血のつながりはありませんが、お散歩の時は怖がりの康太くんを鉄心くんがそばで優しく見守るなど、本当の兄弟のような姿を見せます。もちろん、康太くんも鉄心くんをサポート。飼い主さんの配偶者さんが仕事から帰ってくると、眠っている鉄心くんを起こして「パパが帰ったよ」と知らせてあげるそうです。

 内弁慶な弟とマイペースな兄。優しい飼い主さんに見守られながら、これからもお互い支え合って、末長く幸せに暮らしてほしいですね。

(Hint-Pot編集部)