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「自分の知らない美しい世界」 すべて手作業 制作時間15時間のガラス作品に3万人驚愕
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いつまでも眺めていたくなる不思議な魅力を放つガラス細工。ツイッター上では、ガラス作家さんによる作品が、多くの人たちを魅了しているようです。つるんとした丸いガラスの中に閉じ込められているのは、咲き乱れる小花たち。寒い冬の到来を前に多くの人たちの心を温めた作品とその制作過程は、3万件もの“いいね”を集めています。制作したTomomi(@GlassRuriruri)さんにお話を伺いました。
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「瞳孔全開で見続けたい美」称賛の声が殺到
大きな水滴のようにも見える、手のひら大の丸いガラス。その内側には、白い花を中心に淡いピンクやペールブルーなどの葉や小花など、繊細な模様が散りばめられています。雪の結晶のように見えるデザインもあって、まるでおとぎの国から届けられた冬の景色のよう。見ているうちに、吸い込まれてしまうような気分にもなります。
この作品はガラス作家のTomomiさんが制作したもの。ツイッターでは完成品と制作途中を収めた2枚の写真が公開され、何と3万件もの“いいね”を集めました。
リプライ(返信)には、「嫌なことあった時に眺めていると、細かな所に心が癒やされそう!」「とても良いものを見せていただきました」「自分の知らない美しい世界……」「エグすぎるくらい美しくて目ん玉飛び出そう」「瞳孔全開で見続けたい美」など、美しさに魅了された人たちからの声が。
また「まさに匠」「ガラスの奥深い世界を感じました」「こんなに素敵なものが作れる技術を持っているのは素直にすごいと思います!」など、技術を称賛する声もたくさん寄せられています。
制作時間は約15時間 もちろんすべて手作業!
Tomomiさんによると、今回話題になった作品は「マーブル」と呼ばれるもので、主に観賞用なのだそう。食器や実験器具などに用いられるボロシリケイトガラス、いわゆる耐熱ガラスを専用のバーナーで成型して制作します。
「管ガラスの先を膨らませ、細く引いた色ガラスで模様を溶かし付けていき、すべての模様が描けたら炎に当てて溶かし込んでいきます。平らになったら管から外し、同じものをもう1枚作って裏面を張り合わせ、クリアなどを足したりして、丸い形に整えるという手順です」
ツイッターに添えられていた制作過程は、模様を溶かし込む前の状態。バーナーから出る炎の温度は2000度近くにもなりますが、すべて手作業で行っているそうです。
「一つの作品につき、15色くらい使います。パーツを付けるともっと多い配色になるかもしれません。今回制作時間は15時間くらい。模様がずれないように、最後まで気をつけて制作しました」
細心の注意を払いながらの丁寧な手作業。当然ながら、一朝一夕で習得できる技術ではありません。
「制作を始めたのは約26年前、ガラスの魅力を知り、近所のガラス教室へ通うことになったのがきっかけでした。これからも立体の動物など、自由な発想で作品を作っていきたいですね」
Tomomiさんはこの他にも、ツイッター上でたくさんの作品を公開しています。マーブルはもちろん、ピアスやペンダントトップなども必見の素晴らしさ! マーブルの上にリスちゃんが乗っているものなど、動物モチーフの作品も魅力的ですよ。
(Hint-Pot編集部)