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W杯は子どもたちの“晴れ舞台” 選手と一緒に入場するには? 1試合1人だけの役も

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

選手入場時に手をつないでいるのは「プレーヤーエスコート」の子どもたち【写真:Getty Images】
選手入場時に手をつないでいるのは「プレーヤーエスコート」の子どもたち【写真:Getty Images】

 11月20日(日)に開幕したFIFAワールドカップ(W杯)2022年カタール大会。日本代表が初戦で優勝候補のドイツ代表に逆転勝利を収めたことで、大会への注目度が一気に高まりました。「サッカーはさっぱり分からない」という人も、興奮の波に乗るなら今です! 4年に一度開催されるこの世界の祭典をきっかけに、新しい世界を開いてみませんか? そこで「Hint-Pot」では、W杯の“主役”である試合や選手からは少し離れた“脇役”に注目。今回は、大会で活躍する子どもたちにスポットライトを当ててご紹介します。実は世界の子どもたちにとっても、W杯は“晴れの舞台”なのです。

 ◇ ◇ ◇

1試合に1人だけの「オフィシャルマッチボールキャリア」

 選手入場曲が流れるとサポーターが歌い出すなど、会場の熱狂も最高潮を迎えます。その中で先頭を切り、審判団や選手を率いて歩いてくるボールを持った子ども。ふと目に留まったことはありませんか?

 この子どもは「オフィシャルマッチボールキャリア」。試合で使用されるオフィシャルマッチボールを持って入場し、国歌斉唱の際は審判団とグラウンドの中央に立つ特別な存在です。

 一生に一度、夢のような体験ができるこのプログラムは、FIFA(国際サッカー連盟)パートナーの現代自動車グループ(ヒョンデモーター)が持つスポンサー権利の一つ。世界各地に支社を持つ同社が、さまざまなキャンペーンを通して約20か国から64人の子どもたちを起用したそうです。

誰よりも先にピッチへ入場する「FIFAフラッグベアラー」

FIFAフラッグベアラーの子どもたち【写真:Getty Images】
FIFAフラッグベアラーの子どもたち【写真:Getty Images】

 でも実は、このオフィシャルマッチボールキャリアや選手たちよりも先に、グラウンドに足を踏み入れている子どもたちもいます。

 それは大会を主催するFIFAの青い旗を持って入場する6人の子どもたち「FIFAフラッグベアラー」。選手たちが立つ“舞台”を演出するため、先にFIFA旗を持ってグラウンドに入場し、選手たちの入場と整列を待ちます。

 こちらも同じくスポンサー権利の一つであり、FIFAパートナーの大連万達集団(ワンダグループ)が持っています。前回の2018年ロシア大会では、12歳から17歳の子どもたち計384人が採用されましたが、その応募総数は2万人以上にも及んだそうです。

選手たちと一緒に入場する夢の「プレーヤーエスコート」

 そしてサッカーファンたちから垂涎の的になるのは、選手たちと手をつないで入場する「プレーヤーエスコート」の子どもたち。世界のスーパースターたちと間近でふれあうことで見せる、キラキラ輝くような笑顔はとても印象的ですよね。

 前回の2018年ロシア大会では、FIFA W杯スポンサーのマクドナルド社が子どもたちを募集。2014年ブラジル大会では、日本マクドナルド社が1万人近い応募者の中から11人を選抜し、日本代表2戦目のギリシャ代表戦に派遣しました。

 こうした子どもたちの参加は、開幕戦から決勝までの計64試合、すべての試合で採用されています。夢のような体験を通して、キッズ層におけるサッカーの振興と普及に寄与する目的なのだそう。未来のW杯プレーヤーがここから出てくるかもしれません。W杯に限らず、Jリーグの試合や日本代表戦でも行っていることがあるので、今後はぜひ注目したいですね。

(Hint-Pot編集部)