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長く干せば洗濯は乾く? 花王が冬の外干しを注意喚起 「大いに同意するのですが…」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

冬の外干しはなかなか乾かないけれど…(写真はイメージ)【写真:写真AC】
冬の外干しはなかなか乾かないけれど…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 天気が良い日は「せっかくだから」とたくさん洗濯して、外干ししたくなるもの。でも、空気が冷たくなってきた今の時期、なかなか乾かないのが悩みどころです。しっかり乾かすために少しでも長く外干しておきたくなりますが、花王株式会社のお洗濯まわり公式ツイッターアカウント(@kao_attackjp)は「待った!」をかけています。洗濯物を取り込むタイミングを誤ると、逆効果になってしまうそうです。

 ◇ ◇ ◇

冬の洗濯物は乾きにくく、朝から干していても乾かないことも

 洗濯物が乾く条件は、高い温度と低い湿度、そして風です。高い温度と低い湿度によって衣類に含まれている水分が蒸発。それにより衣類の外側に発生した水蒸気を風が吹き飛ばすことで衣類は乾きます。

 この気温と湿度、風は季節によって変化するため、洗濯物が乾く時間にも差が出ます。地域にもよりますが、一般的に気温が高い夏は2~3時間、春と秋は5時間前後、冬は6時間前後といわれているようです。

 乾く条件が揃わない日は部屋干しも有効ですが、室内は空気があまり流れないため、サーキュレーターや扇風機などで循環させるひと手間が必要。また、低い湿度を維持するため適度な換気も忘れてはいけません。

外干ししたら取り込むタイミングに注意を

 以上の要素から、冬は湿度が低く風はあるものの気温も低いため、外干ししたものが乾くには時間がかかります。とはいえ、晴れた日にはできるだけ外干ししたくなるもの。そこで花王 アタック(お洗濯全般)のツイッターアカウントは、こう呼びかけました。

「洗濯物が乾きにくいので、1分でも長く外に干しておきたいという気持ちには、大いに同意するのですが、冬は日中と夜の寒暖差も大きく、夕方になると気温が一気に下がり、衣類が湿気を含んで湿ってしまいますので、取り込みのタイミングは意外に注意が必要です」

 この投稿のリプライ(返信)には、「気温下がるから湿気で湿ってたんですね! 勉強になりました」「気づいたら陽が落ちてきて気温が下がってますものね……忠告感謝です!」といった声の他、「先日、ちょっと遅れたら凍っていました」という失敗談も。

 また、取り込む時間帯に関する質問に対して、ツイッター担当者は「乾いていればすぐに取り込んでしまって大丈夫です」と返答しています。

 洗濯物を早く乾かすには、乾く条件を把握した上で、水分を上手に蒸発させるよう工夫することがポイント。近年は部屋干し用の洗剤も増えているので、室内の方が乾く条件を整えやすい時は臨機応変な対応も必要です。外干しする時は気温と湿度、風を意識して、取り込むタイミングを見極めましょう。

(Hint-Pot編集部)