恋愛・夫婦

「負けたくないじゃないですか。二番目の女達に」 彼の言動をネット上で監視する“ネス彼女”の実態

著者:Ryo

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写真はイメージです【写真:ぱくたそ】
写真はイメージです【写真:ぱくたそ】

 ライターのRyoが、今を生きる女性たちの生き方に迫る連載「女子の生きざま図鑑」。4回目は、スマホ・SNS等が普及した現代における新しい「束縛」の形。その名も「ネス彼女」。恋人に対して“ネットストーカー”ばりの“監視”を続ける女性のことだ。いわゆるSNSなどのネット上でストーカー行為を繰り返すというよりも、自分と一緒にいないときの彼の言動や周囲にいる女性達を、ネット上で可能なあらゆる手段で見張り続け、恋を繋ぎとめようと必死にもがく「ネス彼女」に迫る。

 ◇ ◇ ◇

File:4 ネス彼女

「ストーカー」と聞くとどんなことを思い浮かべるだろうか? 

 片思いをしている相手を執拗に付け回したり、押しかけたり、無言電話をかけてきたり……。好意が叶わなかった相手に対して、異常な執着心や支配欲を見せる人を想像した方も多いだろう。しかし、通信技術やSNSが発達した現代。「ストーカー」の形にもどうやら変化があるようだ。

 ネット上の様々なサービスを駆使し、パートナーの行動を“監視”したり、“縛り”をかけたりようとする女性。ここでは「ネットストーカー」な彼女。その名も“ネス彼女”達の実態を紹介したい
 
【PROFILE】
Mさん(23)渋谷区在住
21歳の時に知り合った男性と交際を始め、今年で約2年。
もともと浮気癖のあった彼の影響もあり、SNS等を厳しく管理するように。
それでも浮気の心配はぬぐえず幾多の手を使い浮気の不安を取り除こうとしている。
 

ミスコン関係者の集まりで出会った彼 すぐに連絡先を交換

 今から2年前、Mさんは通っていた大学のミス・コンテストに選出されていた。ある日、ミスコンの関係者が集まる会があり、そこで現在も交際を続ける彼氏に出会ったという。

「ミスコンの集まりで友人に連れてこられた彼は、甘いルックスと親しみやすい雰囲気。盛り上げるのも上手なため、その場の人気者になっていました」

 彼の第一印象は、とにかく優しく、チャラチャラしていると感じたというMさん。彼はお酒が入って酔ったのか、初対面だったMさんの肩にもたれかかるように寝始め、テーブルの下で周囲にバレないよう手を繋いできたという。漫画のような出来事にドキドキしたMさんは、その日のうちに彼と連絡先を交換。そして、彼と一緒にMさんの家に帰ったそうだ。

「私も遊んでいた時期で、しかも酔っていたので……。体の関係から始まりました」

 それからというもの週に何度も会う関係になったふたり。Mさんが彼の家に呼ばれることはなかったが、Mさんは疑問に思うことはなかったようだ。
 

見知らぬアカウントが自分のSNSに頻繁に来るように 正体は?

 そんな関係が続いていたある日のこと、急にMさんが友人達だけに教えている非公開のインスタグラムアカウントへ、不審なアカウントからリクエストが届いた。

リクエストをしてきたアカウントは、アイコンは未設定、名前も英語と数字が羅列したもの。明らかに友人でも知人でもなかったため、Mさんはすぐに拒否をしたという。

「そのあと、私の公開しているほうのインスタグラムアカウントのストーリーに毎回その怪しいアカウントから足跡がつくようになりました。フォロワーも多いほうなので、把握しきれていない人ももちろんいるんですけど、何だか嫌な予感がしました」

 女性の“嫌な予感”というものは、高確率で当たるようで、Mさんが周囲の友人達にその怪しいアカウントを知っているかを聞いたところ、知っている知人がいたという。そして、判明したのは、そのアカウントの持ち主が彼の「恋人」だということだった。