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ウクライナから救出された4頭の子ライオン 初めての雪に大はしゃぎ 米国で感謝の声が殺到
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ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナから、戦禍で親を亡くした4頭の子ライオンが米ミネソタ州の動物保護施設に救出されました。新たな生活をスタートさせた4頭は、新居で生まれて初めての雪を体験。はしゃぐ姿が米国で大きな注目を集めています。
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爆撃に耐えポーランド経由で保護された4頭
ウクライナから救出された4頭の子ライオンは現在、ミネソタ州サンドストーンにあるネコ科の大型動物保護施設「ワイルドキャット・サンクチュアリ」に保護されています。米誌「ピープル」によると、「タラス」、「ステファニア」、「レシア」、「プラダ」の4頭は、新な生活に順応していっているようです。
4頭はロシアによるウクライナ侵攻後に、ウクライナの飼育施設で誕生しました。しかし4頭は誕生から数週間後に親ライオンを亡くし孤児に。爆撃やドローン攻撃にさらされながらも無事に救出され、ポーランドを経由して、11月29日に米国へ到着後、ワイルドキャット・サンクチュアリまで運ばれたそうです。
4頭は現在、外にすぐ出ることもできる、暖房が効いた室内飼育場で自由に楽しく過ごしています。4頭は雪の中を走り回ったり、洞窟を登ったり、保護されたトラに挨拶をしたりと、忙しく施設内を探索しているようです。
同施設の創設者タミー・ティーズさんは「ウクライナでの散発的な爆撃やドローンによる攻撃から生き延びたライオンたちが、互いに追いかけっこをして遊んでいるのを見るのはとてもうれしいことです」と語っています。
成長の様子は公式フェイスブックで公開 感謝の声が殺到
ティーズさんは公式フェイスブックで、4頭の成長を写真や動画付きで日々報告しています。生まれて初めて雪を楽しんだ日の投稿には、4500件以上の“いいね”が集まりました。また、コメント欄には感謝の声が殺到しています。
「雪を楽しむかわいらしい姿を見ることができ、とても幸せです」
「タミー、あなたの言葉に涙が出そうです。ワイルドキャット・サンクチュアリでライオンたちが人生を楽しんでいるのを見るのは、最高のクリスマス・プレゼントです」
「あなたが助けた子ライオンたち、とても愛らしいですね。タミー、私たちは先週、ここイリノイ州の地元テレビ番組で、あなたが救出したニュースを見ました。素晴らしい仕事です」
温かいわらが敷き詰められた飼育場で、安心して日々を過ごしているタラスたち。多くの人たちが4頭の末永い幸せを願っています。
(Hint-Pot編集部)