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8年前に姿を消した愛馬と奇跡的な再会に全米感動 7万頭超の野生馬から発見

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

8年に行方不明となった馬が飼い主と再会(写真はイメージ)【写真:写真AC】
8年に行方不明となった馬が飼い主と再会(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 海外をはじめ日本でも、今やペットとして飼育する犬や猫への動物用マイクロチップの装着が義務化されています。しかし、そうした義務が定められていないペットがもし行方不明になってしまったら……。米国では8年前に姿を消した馬がこのほど、飼い主と感動の再会を果たし、注目を集めています。広大な国土を有する同国で、1頭の馬の発見に至ったきっかけや手がかりとは。米紙「ワシントン・ポスト」が詳細について報じています。

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キャンプ中に愛馬が失踪 7万頭以上の野生馬から捜索するという事態に

 同紙によると、このほど愛馬と感動の再会を果たしたのはシェーン・アダムスさん。8年前の3月、シェーンさんは愛馬の「モンゴ」くんとユタ州北西部でキャンプをしていました。ところが、キャンプ中にモンゴくんが野生馬の群れに加わってしまい、広大な砂漠の中へ。

 モンゴくんが野生馬とともに走り去っていったと気づいたシェーンさんは、その後を車で追いかけました。しかし、愛馬の姿を見つけられなかっただけでなく、現地に雪が積もっていた関係で手がかりさえも得られず。それでも愛馬を見つけられると信じて止まなかったシェーンさんはその出来事から3年間、毎週末にキャンプ場に通い続けモンゴくんを探したそうです。

 とはいえ、愛馬捜索がそう一筋縄にはいかないのも無理もありません。というのも、米国の土地管理局が昨年発表した統計によると、同国西部だけで生息する野生馬の数は約7万1000頭にも上るためです。

 広大な土地に莫大な数の野生馬。無謀とも思える愛馬捜索に光が射したのは、土地管理局による調査でした。同局が先月、ユタ州シダー山管理区域での干ばつ発生にあたり野生馬の個体数を調査していたところ、何とモンゴくんを発見。人間に訓練されたような仕草を見せたことやコートに付いていた焼き印によるサインが発見の決め手になったそうです。