年末に向けて慌ただしさが増す師走。急いでいると運転中についイライラしてしまうことがありますが、重大事故につながる可能性があるため早めに抑えることが大切です。そんな運転中のイライラを緩和させるのに役立つ、思わずぷっと笑ってしまうような意外なアイデアを描いた漫画がSNSで話題になっています。作者のコハラモトシ（@kohara_motoshi）さんに詳しいお話を伺いました。

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ノロノロ走る車の運転席にいるのは？

　人生の悩みを解決したり、社会の不満を代弁してストレス解消したり……“生きやすくなる考え方”を伝える漫画「アニワル」シリーズが、SNSを中心に大人気のコハラさん。同名の単行本（KADOKAWA刊）や、単行本未収録作品を集めた電子書籍「生きざま日記！アニワル」、前向きなメッセージを収めた格言集「元気が欲しい人に贈るエール！」も好評です。

　ポジティブな視点が人気のコハラさんの作品の中で、最近SNSで話題になったのが「運転でイライラした時の対処法」という4コマ漫画です。

「運転中にイライラした時は……想像してみましょう」

　そんな問いかけから始まります。前方にはノロノロと走行する車が。急いでいる時には、思わずイライラしてしまうシチュエーションです。しかし、よく見ると前方車の後部にはステッカーが。そこには「猫が乗っています」と書かれています。

　そして、その運転席には……まさかの猫ちゃんが！　ブルブル震えながらハンドルを握っています。車線変更をすることができず、その目には大粒の涙が。

　こんな猫ちゃんにいじわるなんて絶対にできませんよね。つまり、運転中にイライラした時は「猫ちゃんが運転している」と考えるという斬新なアイデア！　「猫ちゃんが一生懸命に頑張って運転しているので、温かく見守ってあげましょう」と締めくくられています。

　漫画は反響を呼び、「おっしゃる通り！　猫ちゃんが運転しているならしょうがないですね（笑）」「優しい世界」「新しい発想ですな」など、温かいリプライ（返信）がたくさん寄せられています。

「万事解決！」ではないけれど自戒を込めて描いた作品

Q. 今回の“対処法”を思いついたきっかけは？
「今回の漫画のように、かなりゆっくり進む車に遭遇した時に思いつきました。普段から、物事を（自分の都合の良い方に）物事を前向きにとらえるように意識しているのですが、当時は運転中に『この状況をどうしたらイライラせずに済むか？』と考えました。

　遅いといっても違反しているわけではないですし、相手の行動を変えることはできないので、自分の考え方を変えるのが一番手っ取り早いなと。それで前の車が、いっそのこと『わんこや猫ちゃんだったら許しちゃうな』と思いました。これで、少しでもあおり運転減少や交通マナー向上につながればうれしいですね！」

Q. ご自身で実践することはありますか？　効果のほどは？
「何度かありますね。でもそれは、その時に“心の余裕”があったからできたように思います……。気ままなドライブでは何とも思わなかったことでも、急いでいて“心の余裕”がない時に渋滞にはまるとイライラしてしまいます。とても急いでいる時にこうして考え直しても、イライラや焦りは完全に払拭できないと思います。

　なので、『これで万事解決！』というような効果抜群な考え方ではないかもしれないです。それでも『常に前向きに考えられるくらいの心の余裕を持って運転したい』という、自戒の念を込めて描きました！」

Q. 心に残った読者の感想は？
「『参考にさせていただきます』など、実際に行動に移してくださる方や、考え方を褒めていただけたことが素直にうれしかったです！　また、いろいろな方から『猫ちゃんなら仕方ない』というお言葉をいただけて、やっぱり『かわいいは正義だな』とほっこりしました（笑）。

　それと……実在する『猫が運転しています』という面白ステッカーの写真をリプライでいただいた時は笑っちゃいました。『まさにこれ！』って！（笑）」

（Hint-Pot編集部）