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車が崖下90メートルに転落 iPhoneの緊急通報サービスで九死に一生 米国で話題に

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

旅先で車が転落…窮地を救ったのは最新テクノロジー(写真はイメージ)【写真:写真AC】
旅先で車が転落…窮地を救ったのは最新テクノロジー(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 驚くべき進化を遂げているスマートフォン。特に今年発表された新型のiPhone 14シリーズは、衝突事故検出機能が搭載され話題になりました。この機能のおかげで、ドライブ中に谷底へ転落してしまったカップルが九死に一生を得たと米国で話題になっています。

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人里離れた渓谷で車が落下 携帯電話も見つからずピンチ

 iPhone 14シリーズの衝突事故検出機能は、乗用車が絡む激しい衝突事故を検知するよう設計されています。対応モデルのiPhone やApple Watchではデフォルト機能になっており、事故を検知すると緊急電話スライダーが表示。事故後10秒間に通話やキャンセルをしないとさらに10秒間カウントダウンされ、自動で緊急通報される仕組みになっています。

 米国在住のクロエ・フィールズさんとボーイフレンドのクリスチャン・ゼラダさんは14日、カリフォルニア州の幹線道路を走行。自宅近くの山中をのんびりとドライブしていました。その最中、カップルが乗った車は砂利道でスピンアウト。崖下に急降下してしまいました。

 車は何と約91メートルも落下。木にぶつかり、横転しながら着地しましたが、幸いなことに2人の怪我は小さな傷だけでした。互いの無事を確認し、ほっとしたのもつかの間。フィールズさんの頭にまず浮かんだのは「携帯電話はどこ?」ということ。救助を要請しようにも、携帯電話は車外に投げ出されてしまい見つからなかったのです。

 2人が落ちたのは人里離れた渓谷で、携帯電話が見つからないという絶望的な状況。この窮地を救ってくれたのが、最新テクノロジーでした。

iPhone 14が緊急通報 30分以内に救助隊が到着

 フィールズさんのiPhone 14は、事故現場から約3メートルのところまで飛ばされていましたが、事故を自動検知していました。事故現場は細い渓谷の底で電波が届かない場所でしたが、すぐに衛星を介して緊急通報され、正確な位置が特定されたことでスムーズに救助隊が出動。ロサンゼルス郡保安官事務所の救助チーム特別執行局(SEB)のヘリコプターは30分以内に現場に到着し、ロープを使って2人を引き上げ救助しました。

 救助に携わったモンテローズ捜索救助隊は、その時の様子を公式ツイッターに投稿。リプライ(返信)には、「アップル社とグローバルスター社はよくやった! これからこのような話がどんどん出てくるのでしょうね」「ワオ! それは人類にとって素晴らしいことです」「これが新しい技術……素晴らしい救出劇ですね」など、称賛の声が寄せられています。

 この事故を報じた米雑誌「ピープル」によると、その後カップルは病院に運ばれ、軽いすり傷の手当てを受けたそう。ロサンゼルス郡保安官事務所の副所長で現場の指揮を執ったジョン・ギルバート巡査部長は同誌に対し、「彼らが転落したのに生き延びたことは奇跡としか言いようがありません」と語っています。

(Hint-Pot編集部)