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低カロリーのしらたき 減量中に組み合わせたい食材は 栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

低カロリーとして知られるしらたき(写真はイメージ)【写真:写真AC】
低カロリーとして知られるしらたき(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 おでんなどの鍋料理がまだまだおいしいこの時期、しらたきが食卓に登場する機会も増えているでしょう。しらたきは低カロリーとよく耳にしますが、栄養はあるのでしょうか? また同じような形状の食材といえば春雨とビーフンですが、実はまったくの別物。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに解説していただきました。

 ◇ ◇ ◇

しらたきの原材料は? 実はこんにゃくと同じ

 手頃な価格で購入でき、すき焼きやおでんなどの鍋料理、炒め物で大活躍のしらたき。原料はこんにゃくに用いられるこんにゃく芋です。

 乾燥させたこんにゃく芋を粉末にして水に溶かし、水酸化カルシウムを加えて凝固させ、熱湯の中に細長く絞り出して作ります。専用の筒から紐状に押し出して作る工程があり、その様子が白滝のように見えることから「しらたき」の名が付いたとか。

 作られるようになったのは江戸時代とみられています。諸説ありますが、こんにゃく芋を粉末状にする加工方法の確立がそのきっかけだったようです。

 地域によっては「糸こんにゃく」とも呼ばれます。以前はしらたきと糸こんにゃくに製法の違いなどがあったようですが、原料はどちらもこんにゃく芋。現在の両者に明確な違いはないようです。

春雨やビーフンとの違いは? 似ているようでまったく別物

春雨サラダ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
春雨サラダ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 春雨とビーフンはしらたきと見た目が似ていますが、原料はそれぞれ異なります。春雨の原料は、緑豆あるいはジャガイモやサツマイモのでんぷんです。それを熱湯で練り上げ、さらにでんぷんを加え練り上げた生地を、穴が空いた専用の容器から熱湯に押し出し、茹でた後に凍結、乾燥させて作ります。

 中国が発祥で、元々は緑豆を使って作るものでした。日本には鎌倉時代の頃に伝来し、イモ類で作られるようになったといわれています。現在は区別するため、緑豆で作られた春雨に「緑豆春雨」と書かれていることが多いです。

 一方でビーフンの原料はうるち米。基本的には、精米してから水に浸したうるち米を粉状にし、水を加えて加熱しながら練り上げたものが生地です。こちらも発祥は中国で、起源は紀元前にまでさかのぼり、東南アジアへ広まっていったといわれています。日本でビーフンが食べられるようになったのは1950年頃。比較的最近になってから親しまれるようになった食材といえます。

しらたきの栄養価とは 約97%が水分で低カロリー

 約97%が水分のしらたきは、100グラムあたりのエネルギーが7キロカロリー。エネルギー源である糖質、脂質、たんぱく質がほとんど含まれないため低カロリーですが、食物繊維やカルシウムなどのミネラルが含まれています。

 しらたきの原料であるこんにゃく芋には、食物繊維のグルコマンナンが含まれています。これは腸内で水を吸って膨張するので、しらたきを食べると満腹感を得られやすく、便通改善も期待できるでしょう。小腸での栄養素の吸収をゆるやかにするので、食後の血糖値の上昇を抑える働きもあります。

 減量中の方は油脂を控えて、脂質の少ない鶏肉のささみやむね肉、野菜や海藻などを組み合わせると良いでしょう。おでんの具材や鍋料理に加えると食べすぎ防止に。ただし、低カロリー食材だからといってしらたきしか食べない場合、栄養不足で食のバランスが崩れるのでご注意を。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾

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