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飼い主の発作を察知した大型犬 転倒防ぐ献身的な姿に世界から感動の声「すごい相棒」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

飼い主の危機を救った犬が米国で話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
飼い主の危機を救った犬が米国で話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 前兆なく起こる全身けいれんや、脱力して倒れ込んでしまうといった症状が現れる「てんかん」発作。発作を予知するのは難しく、昏倒して怪我をしてしまう危険性も。米国では、そうした発作を事前に知らせる「アラートドッグ」と呼ばれる補助犬が活躍していますが、中には特別な訓練を受けていなくても、大切な飼い主を守るために大きな力を発揮するわんちゃんがいるようです。飼い主のてんかん発作を察知し、危険を必死に知らせるジャーマンシェパード。その献身的な姿はTikTokで1600万回以上再生され、大きな注目を集めています。

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発作で床に倒れ込みそうになる飼い主 愛犬が身を挺してクッションに

 てんかん発作の危機から飼い主さんをサポートしたのは、米インディアナ州で暮らすジャーマンシェパード「マックス」くんでした。米地元紙「USAトゥデイ」が詳細を報じています。

 マックスくんの飼い主である、ティナ・スティキレザーさんはある日、愛犬との訓練動画をTikTokに投稿しようと、自宅のキッチンでカメラを回し始めました。動画の初めには、カメラに背を向けてシンクの前に立つスティキレザーさんが映っています。マックスくんはその周りをうろうろと動き回り、何やら落ち着かない様子。

 何度もシンクのフチに両前足を乗せて、スティキレザーさんの顔を覗き込むなど、何かを必死に伝えようとしています。スティキレザーさんは何度も立ち上がるマックスくんにお座りをするよう指示しますが、動き回るのをやめようとしません。さらにマックスくんはスティキレザーさんの背後に回り込み、左腕の下に体を滑り込ませた瞬間のことでした。

 突然、膝から崩れ落ちるように前へ倒れたスティキレザーさん。マックスくんはそれを予見していたかのように、スティキレザーさんの動きに合わせて上手に上半身の下に入り、体を張ってクッション代わりになったのです。記事によると、この転倒はてんかんによる発作が原因でした。

「私が崩れ落ちた時に、彼は腕の下に潜り込んでいました。こんなことをしてくれたのは初めてです。私は何も教えていないのに」