世界でもっとも有名なテーマパークのひとつ「ディズニーランド」。人気の秘密は高いリピート率にあるといわれており、それを証明するように米国のディズニーランドには世界一のリピーターが存在します。なんとそのリピーターは、約3000日間毎日欠かさずディズニーランドに来園。その偉業がギネスワールドレコード社に認められ、「ディズニーランド連続入園記録」でギネスブックに名前を刻んだのです。同社公式サイトで紹介され、話題になっています。

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大記録の始まりはジョーク

　米カリフォルニア州アナハイムにある、「ディズニーランド・パーク」への連続訪問数でギネス世界記録に認定されたのは、退役軍人である50歳のジェフ・レイツさん。パークから直線距離で約24キロのハンティントン・ビーチに住んでいるレイツさんは、なんと8年3か月13日、2995日にわたって同園に毎日通い続けました。

　始まりは2012年。うるう年だったこの年、パークが2月29日に24時間イベントを行うと発表したのがきっかけでした。その年は365日ではなく、366日通うことができるとジョークのつもりでディズニーランド通いを始めたのです。

「（1年の）半分を達成した7月1日に『オレンジ・カウンティ・レジスター』の記者から取材を受け、それがAP通信に拾われて、その後は新聞やラジオ局からの取材を受けるようになったんだ。パークで会った人たちから、写真やサインもねだられるようになってね」

　そして366日連続記録を達成した暁には、パークからギフトバスケットと名誉市民権証明書を授与されました。2年目達成時にはディナーの招待、2017年に2000日連続を記録した際にはギフトバックパックを受け取ったそうです。

　レイツさんは3000日を目標としてきましたが、終わりは突然訪れました。新型コロナウイルスの蔓延により、パークが2020年3月14日から休園となってしまったため、連続訪問記録が強制的にストップしてしまったのです。目標まであと5日足らず。それでもレイツさんの驚異的な記録はほかに類を見ません。

　レイツさんは、ギネス世界記録に認定されたことを知らせる「ギネスワールドレコード」公式サイトの記事を自身のインスタグラムに投稿しました。するとコメント欄には、「おめでとう！」「よくやったね！」など祝福の声がたくさんが寄せられ、なかには「どれだけお金がかかったの!?」という驚きの声も。レイツさんは年間パスポートを購入していたため、駐車料金を含めて1日に3.5ドル（約472円）ほどの支出だったそうです。

　ウォルト・ディズニー・カンパニーが100周年を迎える今年。レイツさんは再びパークへ戻るのを楽しみにしているそう。「まだいつ戻るかは決めていないけど、ギネス世界記録を作ったディズニーランドで証明書とともに写真を撮るのを楽しみにしているよ」と宣言しています。

（Hint-Pot編集部）