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金色に輝くブラックバス 「100万匹に1匹」の希少魚を釣り上げた男性が米国で話題

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本では「ブラックバス」という名で知られるオオクチバス【写真:写真AC】
日本では「ブラックバス」という名で知られるオオクチバス【写真:写真AC】

 米バージニア州の釣り人が、とても珍しい黄金のブラックバスを釣り上げました。釣り大会に向けて練習中、突然現れた金色に輝く魚にとても驚いたというその男性。地元の専門家によると「ほとんどの釣り人は見たことも聞いたこともない」というとても希少な魚だそう。別の専門家によると、「100万匹に1匹」の割合ともいわれているようです。

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「皮膚の色素を変化させる遺伝子変異」が原因で珍しい色になった魚

 米バージニア州在住のジェイコブ・ムーアさんは最近、同州のジェームズ川で地元の釣り大会に出場するために釣りの練習をしたところ、奇妙な魚を釣り上げたそう。それは、極めて珍しいキラキラとゴールドに輝くラージマウスバスでした。

 ラージマウスバスは米国原産の淡水魚の一種で、和名はオオクチバスといいますが、日本では別名の「ブラックバス」という呼び方が一般的です。その名の通り大きな口が特徴で、通常は体に緑色の斑点があり、腹は黄味がかった白色をしていることが多いようです。

 ムーアさんは釣り上げた瞬間の驚きを、米紙「USAトゥデイ」電子版に語っています。はじめは海水魚が釣れたのかと思ったそう。

「私はこれまでこのような個体をみたことはありません。黒い斑点を持つものは見たことがありますが、アルビノは初めてです」

 バージニア州野生生物資源局(DWR)の水生教育コーディネーター、アレックス・マクリカードさんはニュースリリースで、ムーアさんが釣ったバスは「キサンチズムと呼ばれる皮膚の色素を変化させる遺伝子変異の産物である」と説明しています。また、「黄金のラージマウス・バスは非常に珍しく、ほとんどの釣り人は見たことも聞いたこともない」と付け加えました。

 2021年には、アーカンソー州のビーバー湖でジョシュ・ロジャースさんが黄金のラージマウス・バスを釣ったことが報告されており、同州の生物学者であるジョン・ステインさんは当時「ジョシュは宝くじを買わないとね、100万匹に1匹しか釣れないんだから」とコメント。いかに希少かが分かります。

 今回、ムーアさんが釣ったバスの大きさは、16.5インチ(約42センチ)。計測と何枚かの写真を撮影したあと、ムーアさんは川にリリースしたそうです。

(Hint-Pot編集部)