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“味付け海苔”の裏側に驚き 木でできた本物そっくりの作品が話題 「色の表現が天才」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

開封された味付け海苔にしか見えないが…(画像はスクリーンショット)
開封された味付け海苔にしか見えないが…(画像はスクリーンショット)

 旅館の朝ごはんなどで定番の、個包装タイプ味付け海苔。ツイッター上では、なんの変哲もないように見える味付け海苔を撮影した動画が3万件近い“いいね”を集め、大きな話題になっています。作者は知る人ぞ知る木彫りアーティストのキボリノコンノ(@kibori_no_konno)さん。動画に映る味付け海苔の正体に、驚きの声が上がっています。

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制作時間は木材加工と着色を合わせて10時間!

 キボリノコンノさんは、「あっと驚くものを作る」をテーマに数々の作品を作り出してきました。手がけるのは、木材から本物そっくりの食品などを作る木彫り作品。これまで発表してきたなかで一番の自信作は「わさびと鮫肌おろし」でしたが、このほど新たに最高傑作が誕生したそうです。

 それが、木彫りで作った個包装タイプの味付け海苔。種明かしをされても信じられないようなクオリティですが、持ち上げるとしっかりと固く、裏返すと木目が見えてきます。制作は、木材の加工に7時間、着色に3時間と合計10時間もかかったのだとか。

「今まで誰も見たことがないような驚く作品を作りたいと思いました。袋付きの味付け海苔を題材にしたのは、袋の透明感や海苔の薄さを表現したいと思ったからです」

光の反射を表現するため色鉛筆を使用【写真提供:キボリノコンノ(@kibori_no_konno)さん】
光の反射を表現するため色鉛筆を使用【写真提供:キボリノコンノ(@kibori_no_konno)さん】

 キボリノコンノさんがそう語るように、袋の透明感を出すには卓越した技術が必要だそう。これまでは着色の際に絵の具のみを使用していましたが、袋に反射した光を表現するにはそれだけだとどうしてもグラデーションの表現が難しかったといいます。そこで、今回は色鉛筆も合わせて使うことで見事なグラデーションを作り出し、リアルな光の反射を描くことに成功。

 また、もうひとつのこだわりである海苔部分は、本物そっくりの薄さにするために彫刻刀を使って1枚1枚掘り出していきました。さらに、電動のルーターを使って海苔表面の細かな凹凸を再現。海苔らしい透け感が出るよう着色にもこだわり、まずは下地に黄緑を、そして点を打つように濃い色をまばらになるよう丁寧に重ねていったそうです。

過去作品の表現方法を進化させ、レベルアップを続けるキボリノコンノさん

 完成した味付け海苔を裏返す動画をツイッターに投稿したところ、なんと2.7万件もの“いいね”が集まりました。また、リプライ(返信)には「動画で見ないと絶対わからない」「コンノ旅館にも行きますね。(木彫りの)海苔、納豆、焼きシャケ、目玉焼きを朝食にお願いします」「モチーフの目の付けどころがすごいのと、色の表現が天才ですね。袋なんて透明にしか見えません。素晴らしい」など、称賛の声が寄せられています。

 どんどんブラッシュアップされていく技術に、ファンも驚きを隠せません。キボリノコンノさんによると、過去作の表現方法にさらに磨きをかけていくという作業を欠かさないそうです。

「今回の味付け海苔は、前作の表現方法を組み合わせてさらに進化させることで形にすることができました。透明の袋は『シガールと袋』という作品の袋の表現から、海苔の薄さは『習字』という作品で半紙を表現する際に使った技法を組み合わせて作成しました」

 キボリノコンノさんが木彫り制作を始めて1年半。新たな方法に果敢に挑戦し、どんどんレベルアップしています。今回の味付け海苔制作で習得した透明感の表現方法や、海苔を作る技法をさらに極めて、今後はイクラ軍艦を作ってみたいと考えているそうです。

 また、春からは制作と並行して働いてきた公務員を退職し、プロの木彫りアーティストとして活動していくそう。作品作りに没頭できる環境になることで、ますます磨きのかかった作品が生まれることでしょう。これからもキボリノコンノさんから目が離せませんね。

(Hint-Pot編集部)