どうぶつ
カフェの予約席でねこがまったり イスタンブールの日常に3万人感動 「優しい世界」
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市民と行政が連携してねこを保護
投稿主さんによると、「イスタンブールには、日本のようなスタイルのねこカフェは、たぶん一軒も存在しない」とのこと。
「市のバックアップを基礎にして、市民一人ひとりがねこを保護しているからではないかと考えます」
たとえば、このカフェの近くにある公園には20匹ほどのねこが暮らしていて、投稿主さんを含めて20人以上の“エサやりさん”が毎日ごはんを与えているのだとか。
「リーダーの“ねこおばさん”が避妊などを管理していて、体調の悪いねこがいれば病院にも連れていってくださいます。清掃は清掃員さんが行い、警備員の方も常駐して、夜は完全施錠なのでいぬも人も入れません。そのような公園がイスタンブールの至るところに存在し、公と民が自然と連携してねこを守る活動をしています」
子どもたちが実践する“ねこを守る教育”とは
投稿主さんは近所の公園を訪れた際、“ねこを守る教育”が実践されているのを目の当たりにしたことがあるそう。ある日、先生に引率されて校外学習に来た幼稚園の子どもたちが、家から持参したフードを思い思いに野良ねこに与えていました。
「子どもはめちゃくちゃにフードを配るので、当然、公園は汚れてしまいます。ですが、公園には市で雇われた常駐の清掃員さんがいてきれいに片づけてくれます。子どもたちは清掃員さんにお礼を言って、笑顔で帰っていきました」
こうした、日本では見られない光景に驚くことが多いという投稿主さん。ねこの体の大きさだけでなく、「物事に対するおおらかさ」も異なるようです。
「多少の不都合があっても共存していく気持ちが感じられ、それがイスタンブールの豊かさにつながっていると感じます。私たち外国人に対しても同じで、2021年のコロナ禍の真っ只中でさえ、観光客である私たちをみなさんが笑顔で歓迎してくれました。簡単に真似できることではないと思います」
「大好きなイスタンブールの街に興味を持ってくださった方がいれば、ぜひ遊びに来てほしい」と語る投稿主さん。ねこを愛する人たちにとって、イスタンブールは一度は訪れてみたい憧れの街になりそうですね。
○取材協力:アジアねこ散歩(@nekosanpoch)さん
(Hint-Pot編集部)