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余命1か月から奇跡の復活 里親との出会いで元気を取り戻した元保護犬 米国で話題に

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

老犬が奇跡の復活(写真はイメージ)【写真:写真AC】
老犬が奇跡の復活(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 余命1か月と診断された19歳の老犬。食事や歩行にも苦労するようになっていた時、親友同士で同居する女性2人と運命の出会いを果たしました。里親になった2人に保護犬として引き取られると、献身的なサポートを受けて“余命1か月”を過去の話に。現在まで4か月を元気に過ごしているという奇跡の復活が、米国で話題を集めています。

 ◇ ◇ ◇

出会いはインスタグラムに投稿された1枚の写真

 19歳の女の子「アニー」ちゃんはブラックラブラドールのミックス犬。米テキサス州ダラスの動物シェルター「ダラス・アニマル・サービス」で暮らしていた時は、獣医から「余命は恐らく1か月」と診断されていました。

 当時のアニーちゃんは食事や歩行にも苦労するほど衰えが深刻。しかし、同施設の公式インスタグラムアカウントに投稿された1枚の写真が運命を変えました。それを見たローレン・シラーさんが、ルームメイトの親友リサ・フローレスさんと里親に名乗りを挙げたのです。

「アニーは、飼い主によってシェルターに捨てられた19歳の犬です。私は彼女の写真を見てからずっと、もし『ベア』が19歳まで生きていたら、私は世界で最も幸運な女の子だっただろうと考え続けました」

 シェルターの投稿には、シラーさんの心境がこう綴られています。ベアとはシラーさんが今年亡くした愛犬。またシラーさんは米ニュース番組「TODAY」ウェブ版に対して、アニーちゃんの里親に「ならなければいけない」と感じたことを語っています。

「アニーに会った時、私はもう里親になっても大丈夫なくらい強くなっていたと感じました。絶対にやらなければいけない。愛犬と一緒にいられない状況を想像できませんでした。せめて1週間だけアニーと一緒にいてあげたい。この世を去るにしても愛される人たちと過ごしながら、と」

 そうして、シェルターで最期の時を待っていたアニーちゃんに深く同情したシラーさんたちは里親に。記事はそれを「美しい友情の始まりでした」と表現しています。

たくさんの愛を注がれ奇跡の復活 新たな友との出会いも

 2人はまず、余命1か月のアニーちゃんに“叶えてあげたいリスト”を作ったそうです。実際の誕生日は分からないながらもバースデーパーティーやお絵描き、7月のクリスマスパーティー、ハンバーガーツアー、プロ写真家の撮影会など、イベント盛りだくさんで愛情たっぷりの日々を過ごしました。

 ビデオの撮影や写真もリストに入れていた2人は、アニーちゃんの様子をインスタグラムで公開。シェルターでは衰弱しきった様子ですが、日を追うごとに見違えるほど元気な姿を見せています。

 そのうち、“余命”とされていた1か月を過ぎ、4か月目に。先日公開したハロウィンのコスチュームを着たアニーちゃんの写真には「天使のアニー!」「彼女は素敵」「私を笑顔にしてくれてありがとう」などのコメントが届いています。

「みんな一緒になりたいんです。アニーに会ったこともない人たちがつながろうとしてくれるのは素晴らしいことです」とシラーさん。

 そして、2人はアニーちゃんの新たな友人を家族に迎えました。飼い主を亡くしたブラックラブラドールの男の子で18歳の「ティッピー」くんです。アニーちゃんとはすぐに仲良くなり、今も相棒ととともに幸せいっぱいに過ごしています。

(Hint-Pot編集部)