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炎上する交通事故現場から逃走した愛犬 再会を諦めなかった家族の愛が米国で話題

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

交通事故現場から逃走した犬が家族と再会(写真はイメージ)【写真:写真AC】
交通事故現場から逃走した犬が家族と再会(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 うららかな日が増え、車に愛犬を乗せてお出かけする人が増える季節。気をつけたいのが交通事故です。米国では、犬を乗せていたトラックが交通事故に巻き込まれ、愛犬が事故現場から行方不明になってしまうという事件が発生。消えたわんちゃんの行方が注目を集めています。

 ◇ ◇ ◇

交通事故の救助活動中に愛犬が失踪

 米ミシガン州に住むジョン・ヘイデンズさんは、アメリカンピットブルテリアで2歳の「ジョーカー」と暮らしています。長距離大型トラックの運転手であるヘイデンズさんは現地時間3月7日、仕事のためミシガン州からネバダ州のラスベガスまで荷物を届けることになりました。ジョンさんはその長旅のおともとして、愛犬を同行させることに。

 ところがその道中、コロラド州でトラックを停めて休んでいると、ジョンさんのトラックに1台の車が衝突。相手の車が炎上するという事態に発展しました。

 ジョンさんは、急いで相手の車から女性を救出。しかし、その間にジョーカーが行方不明になってしまいました。この事故を報じた地元テレビ局FOX31に対し、ジョンさんの妻サラさんが悲痛な思いを語っています。

「夫は、(ジョーカーが)事故現場から隔離されて保護されたと思っていました。炎上する車から女性を救い出した後は、女性を落ち着かせようとしたそう。しかし、車に戻ったときにはジョーカーがいなくなっていました」

必死に捜索するも見つからず…

 ジョンさんはすぐにジョーカーの捜索に動きましたが、見つからず。3月10日の午後10時に出張から戻ると、休む間もなく、1時間半後にはジョーカーの捜索のためにコロラド州へ向けて出発したそうです。

 そして、ジョーカーの写真と連絡先を載せた捜索協力のチラシ数百枚を準備し、数日間探し回りましたが、消息は掴めませんでした。「彼女を残してこの場所から去りたくなかったので、涙が止まりませんでした」と、サラさんは当時の心境を話します。

 悲嘆に暮れるジョンさんとサラさんでしたが、強力な援軍が現れました。なんと、ジョーカーの目撃証言とともに、地元のペット捜索会社が協力を申し出たのです。

 同社によると、失踪から11日後の3月18日に、ある女性からジョーカーの目撃報告が届いたそう。その後、同社のサポートで、目撃情報のあった地帯にカメラとトラップが仕掛けられました。

協力者のおかげで奇跡の再会

 その後、ジョーカーらしき犬がトラップにかかったという連絡を受けると、サラさんは息子さんとともに飛行機に乗り、感動の再会を果たしました。

「彼女(ジョーカー)は体重が落ち、肋骨が浮き上がるほど痩せていました。この結末を予想していませんでしたが、私たちはずっと、ジョーカーが帰ってくることを祈っていました」

 家族との再会を諦めず、必死に生き抜いたジョーカー。これからは家族と離れることなく、末永く幸せに暮らしてほしいですね。

(Hint-Pot編集部)