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校則は厳しい? 下着の色指定や地毛証明書の提出は今も存在 中高生と教員のリアル

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

豊かな学生生活を送るために校則は必要?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
豊かな学生生活を送るために校則は必要?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 型にはまらない自由な生き方や多様性が叫ばれるようになった近年。学校を取り巻く状況も変化し、実態に合った運用なのか、校則を見直す動きがあります。一方で、必要な範囲を逸脱する、いわゆる“ブラック校則”が話題に上がることも。4月になり、新学期が始まった今、改めて考えたい「校則」の存在。中高生と高校教員に行った、学校のルールについての意識調査を紹介します。

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制服は必要? 学生と教員の思い 進路を選ぶ要因にも

「学校のルールについての意識調査」は、スタディプラス株式会社のStudyplusトレンド研究所が、学生グループと教員グループにそれぞれ実施したものです。学生に対しては、学習管理アプリ「Studyplus」上で2023年1月23日~29日に行い、当時の中・高校生5697人が回答。教員に対してはファックスで依頼し、1月30日~2月10日に全国の高校教員209人からオンラインで回答を得ました。

 まず学生グループに「制服の有無」について聞いたところ、「制服がある」人は88%で「制服はあるが、私服通学可」と回答した4.5%を加えると「通っている学校に制服がある」人は9割以上になりました。一方で、学校に「制服がない」人は7.6%という結果に。

「学校指定の制服は必要だと思いますか?」という設問に対しては、「制服がある」学生グループは、「必要だと思う」と回答した人が41.4%、「別にどちらでも良い」が49.8%、「不要だと思う」が8.8%。「制服がない」学生グループでは、「必要」が14.7%、「別にどちらでも良い」が62.8%、「不要」が22.5%と、制服がない学生のほうが制服に必要性を感じていない結果になりました。

 同じ設問で教員グループの結果を見ると、「必要」が49.3%、「別にどちらでも良い」が44.5%、「不要」が6.2%に。学生よりも「必要」を感じている教員が多いことがわかります。

 次に、「制服(私服通学可能なこと)は進路を選ぶ基準になりましたか?」という設問に対しては、「制服がある」学生グループでは、「基準にはならなかった」が50.6%、「あまり関係なかった」が25.6%と、約4分の3の人にとって制服は進路を選ぶ基準になっていないことがわかりました。

「制服がない」グループでは、「基準にならなかった」が26.7%、「あまり関係なかった」が26.3%で、半数を超える人が制服は進路を選ぶ基準にならなかったと回答。ただし、私服通学が可能なことが進路を選ぶ「大きな要因になった」人が15.3%、「多少に影響した」人が28.5%、「私服通学可の学校から選んだ」人が3.2%と、制服のないことが選ぶ基準になっている傾向は見られました。