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あだ名を禁止する校則は必要か 7割超が反対 キラキラネームに悩む人を救う側面も
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いじめ防止の観点から、友達を「あだ名」で呼ぶことを禁止する小学校が増えているという報道が度々話題になっています。「さん付け」などで呼ぶことを推奨しているそうですが、こうした“あだ名禁止”には賛否両論あるのが実情。ある民間企業が実施したアンケート調査では、反対派が圧倒的多数という結果が出ているようです。その内容を詳しくご紹介しましょう。
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「禁止すべき」派の中には実際にトラウマになっている人も
小さい時に付けられたあだ名は忘れられないもの。浸透するに合わせて友達との距離が縮まり、成長後も仲間内ではずっと同じあだ名で呼ばれているという人もいるでしょう。一方で、子どものうちは“残酷”なあだ名が付けられてしまうことも。実際に嫌な思いをしていた人や、大人になってから振り返ってみると「ひどいあだ名だったな」と思うケースもあるのではないでしょうか。
近年、「あだ名を禁止する学校が増えてきている」というニュースを目にする機会が多いものの、その度に賛否両論が巻き起こります。そこで今回は、SELF株式会社が行った「あだ名禁止」に関するアンケート調査の結果を紹介しましょう。
同社は今年7月27日~31日、スマートフォン向けアプリ「SELF」のユーザー6267人を対象にアンケートを実施。結果は何と75%の人があだ名を「禁止すべきではない」と回答したそうです。まずは、「禁止すべき」派と「禁止すべきではない」派の意見をそれぞれ見てみましょう。
【禁止すべき派】
「実際にそれでいじめられた。今でもそれがトラウマとして残っている」(男性・20代)
「嫌なあだ名を自分が前に付けられて嫌だったから、嫌でも先生や家族に言えない人もいて嫌な気持ちになってしまうからです」(女性・10代)
「体の特徴をあだ名にされて嫌な気持ちになったことがあるので」(男性・40代)
「嫌なあだ名を付けられても、嫌と言えない人もいると思う」(女性・50代)
「傷付いた子をケアできる先生や制度がないから」(男性・50代)
「ノリとか軽い気持ちで知らないうちに人を傷付けてしまいそうだから」(男性・10代)
「相手の呼び方を丁寧にすれば、尊重する気持ちが自然と湧いてくるように思います」(女性・40代)
「あだ名で呼ばなくても、仲良くできると思うから」(女性・50代)
やはり、心ないあだ名を付けられて実際に嫌な思いをしたという人が多い様子。「仲良くなるためにあだ名は必ずしも必要ではない」という意見もあるようです。