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校則は厳しい? 下着の色指定や地毛証明書の提出は今も存在 中高生と教員のリアル
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校則への感じ方には地域差も
校則については、「自分の通う高校にある校則」として対象の学生に選択回答式で調査を行ったところ「アルバイトの禁止」を選んだ人が74.2%で最多。次いで「メイク禁止」「特定の髪型(ツーブロック、パーマなど)の禁止」が続いています。また、中学生では「メイク禁止」と「特定の髪型禁止」を選ぶ人が多い結果に。
“ブラック校則”として話題になりやすい「地毛証明書の提出」や「下着の色などの指定」を選んだ人も10~20%台となり、いまだ存在することがうかがえます。
「自分の通う学校の校則は厳しいと思いますか」という設問には、学生グループも教員グループも、5段階中で中間である「3」がもっとも多い結果になりました。調査対象から地域を見ると、九州地方は校則をゆるいと思う数が圧倒的に少なく、中国地方・東北地方・甲信越地方では厳しいと思う高校生が少ないという結果になりました。校則への感じ方には地域差もあるようです。
このほか、学生グループに「制服・部活動のルールのほかに、これはおかしい! と思うような校則があれば教えてください」と任意で回答を求めたところ、高校生は「スマートフォンの禁止」が138人でもっとも多い回答となり、次いで「服装指定や身だしなみ(ジャージ登校、スカートの長さ)」「持ち物の色指定(靴下、カーディガン、セーターなど)」と続いています。中学生は「服装指定や身だしなみ(ジャージ登校、スカートの長さ)」がもっとも多い結果でした。
また、変わったルールとしては「腕時計禁止」「白のスニーカーのみ」「予備校禁止」「髪の長さ(両肩より上)」「日焼け止め禁止」「文化祭でハート禁止」「男女が手をつなぐこと」などが挙げられています。
コロナ禍の影響やジェンダー観の高まりなど、価値観が変化していく現代。なぜそのルールが必要なのか、合理的で公平性のある校則のなかで、より良い学校生活を送っていくために考えていきたいですね。
(Hint-Pot編集部)