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少年が大きなつむじ風に巻き込まれパニックに 男子高校生の機転に米国で称賛
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春から初夏にかけて発生しやすい「つむじ風(塵旋風)」。前触れなく急に発生し、数十秒から数分程度で消えますが、勢いが強いと重いパイプテントをも吹き飛ばしてしまうため、注意が必要です。米国でも先日、小学生が野球の試合をしている最中のホームベース上につむじ風が突如発生。風の渦に巻き込まれて動けなくなっていた小学生の捕手を抱きかかえて救出した、17歳の球審の機転が称賛されています。
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視界を遮られパニックになった少年を瞬時に抱きかかえたアイダンくん
つむじ風は晴れていて風が弱い日の昼間に、運動場などの広い場所で発生しやすいと言われています。もしも大規模なつむじ風が発生した場合は、頑丈な建物の陰に隠れるなど、すぐに避難する必要が。
しかし、フロリダ州のフォートキャロラインの野球場で発生したつむじ風は、突如としてホームベース上に発生し、逃げる暇も与えませんでした。米誌「ピープル」が、「球審が野球の試合中につむじ風から7歳の子どもを助ける これは前代未聞」という見出しで報じています。
捕手を務めていた7歳のバウワー・ゾヤくんが捕球した瞬間、本塁上につむじ風が発生しました。空振りした打者はすぐに打席を離れてつむじ風から逃れましたが、投手に返球しようとしたバウワーくんはつむじ風に巻き込まれてしまっています。
風の渦巻く力はすさまじく、「あまり呼吸ができませんでした」とバウワーくん。視界を遮られ暴風でパニック状態になっていましたが、ここでとっさに助けの手を差し伸べたのが、球審を務めた地元の高校2年生アイダン・ウイルスくんでした。帽子をつむじ風に吹き飛ばされながらも、瞬時の判断でバウワーくんを抱きかかえて避難に成功。アイダンくんは地元テレビ局からの取材に対し、「フィールド内でも外でも、見たことがありませんでした。(バウワーくんの)小さな体ではつむじ風を対処できないのはわかっていたので、駆け寄って、助けてあげました」と答えています。
つむじ風は数秒で収まりましたが、バウワーくんにとっては10分以上に感じたそう。「次に(アイダンくんに)会ったときには、お礼を言いたいです」と、バウワーくんは感謝の気持ちを語っていました。
(Hint-Pot編集部)