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チャレンジ動画で大事故 全身の約80%に熱傷を負った男子高校生へ米国でエール
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TikTokで人気のチャレンジ動画。ところが、なかには不適切な行為を助長するものもあります。今年2月には、福岡県や群馬県のカラオケ店でライターに向けて除菌用スプレーを噴射し、引火させる様子をSNSで公開したことで炎上する事件も。一歩間違えば火災につながる犯罪です。米国では、男子高校生が同じような方法でチャレンジ動画を撮影中、スプレー塗料に引火。爆発し、全身に大やけどを負う事故が発生しました。
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爆発音がしたあと、Tシャツを脱ぎながら川へ飛び込むも…
窒息によって気を失い、意識が回復するまでの様子を撮影する「失神チャレンジ(ブラックアウトチャレンジ)」や、体にオイルなどを塗って火をつける「ファイヤーチャレンジ」など、危険なチャレンジ動画が後を絶ちません。これを真似した子どもたちが大けがや死に至るケースもあり、世界中で社会問題になっています。
犠牲になったのは、10代の若者でした。米ノースカロライナ州のヘリテージ高等学校で優秀なフットボール選手だという、16歳のメイソン・ダークくん。現在、体の80%近くをやけどし入院しています。その原因は、ライターとスプレー缶を使ったチャレンジ動画でした。
地元テレビ局「WRALニュース」電子版によると、現地時間23日、ダークくんはライターとスプレー塗料を使い、バーナーのように火を噴射するチャレンジ動画を撮影しようとしていました。すると、あたりにバーンと大きな音がとどろき、外に走り出て燃え盛るシャツを脱ぎ捨てたそう。さらに、火を消すために近くの川へ飛び込みました。
ダークくんは一命を取り留めましたが、手術の結果、体の76%にやけどを負い、表皮のみならず皮下組織にも熱傷を負っている箇所があることもわかりました。母のホーリーさんは、頭の先からつま先まで包帯で巻かれたダークくんの変わり果てた姿に「彼とはわからない、わからないの」とコメントしています。
ダークくんは、これから少なくとも半年、地元のやけど治療専門機関「UNCバーンセンター」に入院し、皮膚移植などの治療を受ける予定です。ホーリーさんは、ダークくんの治療のためクラウドファンディングを立ち上げ、先月28日の午後時点で目標額の3分の2が集まりました。
こうしたチャレンジ動画は、日本の若者の間でもブームになることがあります。家族や自分自身が、SNSの事故やトラブルに巻き込まれないよう改めてよく話し合い、確認し合うことが大切でしょう。
(Hint-Pot編集部)