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リサイクルショップで見つけた壺 購入者が返却した理由に驚愕 米国で話題に
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中古品が並ぶリサイクルショップ。賢く活用して、節約につなげているという人もいるでしょう。米国では、リサイクルショップで発見された小さな壺に注目が集まっています。なんと、壺の中には遺灰のようなものが入っていたそう。その後、壺はいったいどうなったのでしょうか?
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壺の中を覗いてみると…まさかの発見にショック
米ワシントン州シアトルで、レストランのソーシャルメディアコーディネーターとして働いているジョシー・チェイスさん。古いアイテムに興味があり、2018年から古着やアクセサリーを収集しているという倹約家です。
先月、チェイスさんはパートナーと一緒に買い物へ。そのとき訪れたリサイクルショップ「グッドウィル」で、チェイスさんが思いがけないものを見つけたと、米ニュース専門放送局「FOXニュース」が特集しています。
記事によると、チェイスさんは店内で、青いリボンが付いた少し重みのある小さな壺を発見。底には「Toby Cava」と書かれたステッカーが貼ってありました。ネジをゆるめて壺の中を覗いてみると、灰のようなものが。チェイスさんは、その壺が亡くなった人物の骨壺であると推測します。
「そこに骨壺があったことに、ちょっとショックを受けました。何かの間違いか、誰かがそれを置き忘れたに違いないと。だから、それに関係している人を見つけたら、返すことができるかもしれないと考えました」
チェイスさんは、店内のスタッフに伝えようとしました。しかし、そのとき店の中は混雑していて、スタッフも慌ただしい様子だったそうです。
「私とパートナーは、『私たちが手に入れなければ、これ(壺)は埋め立て地かどこかに行くかもしれない。私たちはそれを阻止して、どこか良い場所に灰をまくか、少なくともそれを安置する環境を探すべきだ』と考えました。だから、私たちは購入することに決めました」
チェイスさんが発見した壺の購入価格は、3.99ドル(約534円)だったそう。壺を探しているかもしれない誰かのために動いたチェイスさんでしたが、関係している人を見つけることはできずにいました。そこで、自身のTikTokアカウントへ購入した壺について投稿することに。
投稿は反響を呼び、140万件もの“いいね”が集まりました。コメントは1万3000件を超え、なかには「ペットの灰ではないか」と推測する人も。さらに、「私の猫の灰の量とほぼ同じで、ハスキーの灰の量は2倍です」「2020年にデイヴィッド・ボセルという男が亡くなった。彼の死亡記事によれば、彼は『トビー』と『カヴァ』という名前の2匹の犬を飼っていた」といった情報も寄せられました。
「多くのペット所有者が、ペットが火葬されて非常によく似た骨壷に入れられたと言っているので、私が買ったのはペットの灰が入った骨壷なのかもしれません」とチェイスさんは話します。
関係者は骨壺が店に陳列されたことを猛省
「グッドウィル」のマーケティング及びコミュニケーション担当でシニアディレクターのアリッサ・グリッグさんは、この投稿を目にするとすぐにチェイスさんへ連絡。記事によるとその後、骨壺は回収されたそうです。
「これは、売り場にたどり着くべきではなかった。ひどいミスでした」と、グリッグさんは猛省。「グッドウィル」では、寄贈者から今回のような感傷的なものを受け取ることがあるといいます。
「私たちのチームが骨壺を発見した場合、可能であれば家族と再会できるよう最善を尽くします。地元の葬儀場に問い合わせますが、遺族が見つからない場合は、遺灰を丁寧にまくことができる庭を見つけます。骨壺がゴミとして処分されることは決してありません」
骨壺を返したチェイスさんには、「グッドウィル」から購入代金とともに50ドル(約6700円)のギフトカードが贈られたそう。「彼らが自分たちの手で問題を解決し、壺をとても丁寧かつ親切に処理してくれたことに感謝しています」と、チェイスさんはTikTokに続報を投稿しました。
グリッグさんはチェイスさんに、骨壺の家族に連絡を取るために最善を尽くすことを約束しています。
(Hint-Pot編集部)