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ウミガメの赤ちゃんがハリケーンで迷子に 救出作戦が米国で話題に「何て小さなおちび」
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ハリケーン「ニコール」が現地時間10日、米フロリダ州に上陸しました。11月にハリケーンが上陸することは珍しく約40年ぶり。その後、勢力を弱めて熱帯暴風雨になりましたが、停電や家屋の浸水など多くの被害に見舞われました。そんな中、現地では心温まるニュースが人々の心を癒やしています。嵐に巻き込まれ、住宅地で見つかったウミガメの赤ちゃんが親切な人々の手によって救出され、無事に海に帰りました。
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衰弱していた赤ちゃん 水槽に入れられるとエビを追いかけ元気に
第一発見者は、地元釣具店「ワバッソ・バイト&タックル・シャック」のスコット・フリーマンさんの顧客。地元紙「マイアミ・ヘラルド」に語ったところによると、客の1人が裏庭で迷子のウミガメを発見し助けを求めてきたそうです。
フリーマンさんが見たところ、ウミガメの赤ちゃんはとても小さく衰弱していたため、休めるようにひとまず水槽に入れてあげたそう。すると、エビを追いかけて元気に泳ぎ回り一安心したのだとか。
その後、フロリダ州魚類野生生物保護委員会(FWC)とインディアンリバー郡保安官事務所(ICSO)の立ち会いのもと、ウミガメの健康状態を確認。最終的には、ICSOの警察官がウミガメを連れ、セバスチャン市の湾に無事返されたそうです。
ICSOはその時の様子を公式フェイスブックに投稿。ウミガメの赤ちゃんがパドリングしながら元気に泳ぎ去っていく様子が映っています。
また、大きなハリケーンによってウミガメが陸地に取り残されるのはよくあることで、海に戻ろうと這っている子ガメの邪魔をしてはいけないこと、卵を見つけても家に持ち帰らず、悪天候が収まるまでは海に戻さないことなどを呼びかけました。
投稿のコメント欄には、「よくやった カメを救うのはいいことだ」「カメに触れることを許可された特定の組織がある。FWCが主な連絡先です。IRSOのご協力ありがとうございました」「何て小さなおちびちゃんなんだ」など、感謝や感動の声が寄せられています。
日本でウミガメを見つけた場合には、むやみに触らず、NPO法人日本ウミガメ協議会に連絡しましょう。公式ウェブサイトには連絡先の他、連絡時に何を伝えたらいいのかをまとめた「ウミガメ情報連絡票」が掲載されています。
(Hint-Pot編集部)