Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

海外ニュース

キャンプで迷子になった少年 驚異のサバイバル能力で2日を耐え抜き米国で話題に

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

森で迷子になった少年のサバイバル能力が米国で話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
森で迷子になった少年のサバイバル能力が米国で話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 キャンプにもってこいの季節がやってきました。子ども連れでキャンプを楽しむ際に、もっとも注意したいのが迷子。森や山などで迷子になると家族のもとへ戻るのが難しく、日が沈んでしまうと明かりがほとんどないため捜索は困難になります。米国では、小学2年生の少年がキャンプ中、行方不明に。発見されるまでの2日間、驚きのサバイバル能力をいかし、ひとりで耐え抜いたことが注目を集めています。

 ◇ ◇ ◇

薪拾いに入った森で行方不明に

 米国のキャンプ場から2日間行方不明になっていた8歳の男の子が、雪を食べながら飢えをしのいだという奇跡の生還劇が話題になっています。米誌「ピープル」が報じたところによると、少年が行方不明になったのはミシガン州最大級の州立公園「ポーキュパイン山脈ウィルダネス州立公園」。6万エーカー(東京ドーム約5000個分)という広さを誇り、ハイキング、フィッシングなどで人気のスポットです。

 行方不明になった小学2年生のナンテ・ニエミくんは、祖父と3人のおじとともにキャンプへ来ていました。おじを手伝うため、薪を取りに森へ入ったナンテくんは、途中で「キャンプに戻るように」と言われていたそう。ところが、戻ろうとしたところ迷ってしまいました。方向を聞こうと思いましたが、おじの姿はもう見えず。そのまま森で迷子になってしまったそうです。

「見つかることを祈っていました。残りの人生ここで終わってしまうかと」と、地元テレビ局に迷子の恐怖を振り返ったというナンテくん。異変を知った母親のジェシカさんも「寒さと暗闇のなか、ひとりでいることを考えると心配で心配で。夜歩き回らずにじっとしてくれることを祈っていました」と、そのときの心境を語っています。

雪で飢えを、落ち葉で寒さをしのぐ驚きのサバイバル能力

 深い森で行方不明になったナンテくんは、サバイバル能力を発揮。雪を食べて飢えをしのぎました。そして、寒さに耐えるため、落ち葉と小枝で体を覆って体温の低下を防いだそうです。

 ナンテくんを捜索するため、ヘリコプターが森の上空を飛んでいました。ナンテくんは「空に両手を上げて叫んで気づいてもらおうとした」といいますが、なかなか発見には至らず。極限状態から救出されたのは、行方不明になってから2日後のことでした。

 少年の心に深い傷を残す可能性もあった奇跡の生還劇ですが、卓越した生存術により、ナンテくんの健康状態は上々だったそうです。救出後の写真でも元気そうな様子を見せており、キャンプ魂も不滅でした。「僕はこれからもキャンプに行くつもりだよ」と話していたそうです。

(Hint-Pot編集部)