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飛行機から閉め出されたパイロット “異常なルート”でコックピットへ 米国で話題

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

パイロットが出発直前の飛行機から閉め出される(写真はイメージ)【写真:写真AC】
パイロットが出発直前の飛行機から閉め出される(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 米テキサス州を拠点とするサウスウエスト航空で、出発直前の飛行機からパイロットが閉め出されてしまうという珍事件が起きました。コックピットに戻るため、パイロットが普段だとありえないルートを通ったというニュースが米国で話題になっています。パイロットは、なぜ閉め出されてしまったのでしょうか?

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乗客のひとりがパイロットの様子を撮影

 事件は、サウスウエスト航空のサンディエゴ発サクラメント行きの便で発生しました。乗客のマット・レックスロードさんは、「冗談抜きで……」とメッセージを添えて、空港で見かけた奇妙な光景を自身のSNSに投稿しています。

 そこには、移動式搭乗階段からコックピットへ乗り移ろうとするパイロットの姿が写っていました。パイロットが通ろうとしているのは、コックピットの右前方に付いた小窓。機体によりますが、この窓はコックピットのドアが壊れるなど、万が一開かなくなったときの非常用脱出口として備えられているものです。

 このとき、乗客たちはゲートスタッフからフライトが遅れること、そして誰かがコックピットの内側から飛行機のロックを解除しなければならないことなどを説明されたそう。この日の出来事について、地元テレビ局「CBSサクラメント」電子版は「パイロットは飛行機に乗るために“異常なルート”を通らなければならなかった」と報じました。

 サウスウエスト航空は事の顛末について、「乗務予定だったパイロットが搭乗準備をしている間に、到着便の乗客が前方の化粧室のドアを開け、誤ってコックピットのドアを押して閉めたことでロックがかかってしまいました。パイロットのひとりがフライトデッキの窓からドアのロックを解除し、飛行機は予定通り出発しました」と説明しています。

 マットさんは「私の観点からすると、それを実現できたのはパイロットとチームの功績です」と、感銘を受けたそうです。

(Hint-Pot編集部)