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ベビーカーのストッパーをかけ忘れ…危機一髪の救出劇に米国で注目
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小さな子どもとお出かけする際、とても頼りになるベビーカー。ところが、使い方を間違えると思わぬ事故につながることがあります。米国では、ストッパーをかけ忘れたベビーカーが動き出し、車が通過する車道へ向かっていく事件が発生。危機一髪の瞬間をとらえた防犯カメラ映像に、注目が集まっています。
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突風で動き始めたベビーカー 女性が追いかけるも…
モハーヴェ砂漠にほど近い米カリフォルニア州ヘスペリアで、危機一髪の出来事が防犯カメラにとらえられ話題を呼んでいます。映像には、ベビーカーを隣に置き、車の後部座席のドアを開けて何やら作業をしている60代女性の姿が。
しかし次の瞬間、突風でベビーカーが押され、車道に向かってコロコロと動き出してしまいました。女性はすぐに気がつき追おうとしましたが、足がもつれて転倒。打ちどころが悪かったのか、うまく立ち上がれない様子です。ベビーカーには赤ちゃんが乗っているため必死にもがきますが、見送ることしかできません。
目の前のベア・バレー通りは、制限速度が時速40マイル(約64キロ)。ビュンビュンと猛スピードで通り過ぎる車に巻き込まれたら、ひとたまりもないことは明白です。最悪の事態が頭をよぎった瞬間、画面右からひとりの男性が走り寄ってきました。そして、間一髪というところで転がるベビーカーを止めてくれたのです。
停車時には必ずストッパーを 子どもを乗せているときは目を離さない
地元テレビ局「KTXS-TV」の電子版によると、助けてくれた男性はロン・ネスマンさん。女性が激しく転倒する様子を、近くにある洗車場のベンチから目撃したネスマンさんは「考える暇もなく、ただ反応しただけです」と言います。
大切な人を失う痛みを知っているため、行動を起こさずにはいられなかったというネスマンさん。実は、2018年に恋人を亡くし、それがきっかけでホームレスになったという経験があるそう。その後、ネスマンさんは家族と再会し、新たな職に就くためヘスペリアに引っ越してきたばかりでした。
日本でも2018年に、ストッパーをかけ忘れたベビーカーが水路に転落して、乳児が死亡するという事故が発生しています。ベビーカーは傾斜地などに置かず、停車時には必ずストッパーをかけましょう。また、ストッパーをかけていても転倒する恐れがあるため、子どもを乗せた状態で絶対に目を離さないでください。
(Hint-Pot編集部)