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譲渡されるもたった5時間で施設に戻されたシニア猫 米国で怒りの声「とても残酷」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

米カリフォルニア州で譲渡を待つ猫たち(写真は2016年1月にロングビーチ動物保護サービスが発表したもの)【写真:Getty Images】
米カリフォルニア州で譲渡を待つ猫たち(写真は2016年1月にロングビーチ動物保護サービスが発表したもの)【写真:Getty Images】

 猫を迎えるひとつの選択肢として、日本でも注目が高まり続けている保護猫の譲渡。しかし、さまざまな過去を持つ保護猫を新たな環境に慣れさせるまでには、根気強さと時間が必要になります。米国では、里親に引き取られるもたった5時間で施設に戻されてしまった2匹のシニア猫が報告され、物議を醸しています。2匹はその後どうなったのでしょうか?

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先住犬がいる家に配慮なく放り込まれたサビとティガー

 保護団体「オレンジ郡アニマルサービス」のコミュニケーションチームの一員でもある、フォトグラファーのアルバート・ハリスさんは、自身のTikTokで2匹のシニア猫の動画を公開しました。

 その猫たちは里親に引き取られるも、なんとたった5時間で保護施設に戻されてしまったそう。アルバートさんは動画内で「養子に出されたのに、同日の5時間後にまたシュルターに戻されることを想像してみてください」と訴えかけています。

 猫たちの名前は「サビ」と「ティガー」。引き取られる際には、スタッフから里親に対し、「動物が新しい環境に慣れるには、時間と忍耐が必要です」と説明していたそう。それにも関わらず、里親は先住犬がいる自宅に2匹を放り込みました。

2匹はその後新たな里親のもとへ

 里親が施設に戻したときの言い分は、「父親ががんのため、猫たちのそばにいられない」というもの。ところが、それは嘘だったことが判明します。里親は、犬と猫たちがすぐに仲良くなるのを期待して、急いでいただけでした。そして、馴れさせる時間も与えず、保護施設に2匹を突き返したのです。

 アルバートさんは保護猫を慣れさせるには、「ゆっくりと時間をかける必要があること。SNSのようにはいかないということ。犬や猫が奇跡的に仲良くなるようなことはありません」と注意喚起しています。

 投稿のコメント欄には、「ああ、それはとても残酷」「遺棄罪で起訴されるべきだ」「5時間はおかしいよ」など、怒りの声が殺到しました。

 アルバートさんは、その次の投稿で2匹に新たな里親が見つかったことを報告。動画には新しいおうちで頭を優しく撫でられる姿や、リラックスした表情で過ごす様子が紹介されています。

(Hint-Pot編集部)