イタリア北部を流れる川で、イタリア人の釣り人が巨大なナマズを釣り上げたというニュースが話題になっています。釣り上げたのは、大型のナマズの一種であるヨーロッパオオナマズ。同種における現在の世界記録2.81メートルを上回る2.85メートルのサイズだったというから驚きです。果たして、世界記録の更新はなるのでしょうか。

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イタリア北部を流れるポー川で巨大ナマズを釣り上げる

　巨大なヨーロッパオオナマズを釣り上げたのは、MADCATフィッシングチームのプロフィッシャーマンであるアレッサンドロ・ビアンカルディさん。その日はひとりで、イタリア北部を流れるポー川に小さな漁船で釣りに出かけたといいます。ロッドとリールを使い、濁流の中で魚を探し始めたところ、数投目でヒット。何か大きな力強いものが針に食い付きました。

　これを報じた米紙「マイアミ・ヘラルド」によると、アレッサンドロさんは「魚は数秒間、じっとしていて、その後とても複雑な戦いが始まったんです」と語っていたそう。アレッサンドロさんは魚の力の強さを感じながらも、姿を確認できたのは魚との格闘が始まってから40分後。そして、その大きさに驚いたといいます。

「ナマズが初めて浮上してきたとき、私は本当にモンスターを引き揚げたことを理解しました。アドレナリンが激しく噴出され、ナマズを逃すのではないかという恐怖でパニックになりそうで、23年間で見たなかで一番大きなナマズとひとりで向き合っていました」

　アレッサンドロさんはナマズを釣り上げようとしましたが、あまりにも力が強かったため諦めて、ナマズを連れて浅瀬に移動し陸に引き揚げました。すると、このナマズは体長が2メートル85センチもあり、世界記録より4センチも大きいとわかったのです。

　現在、国際ゲームフィッシュ協会（以下、IGFA）が認定している世界記録は、4月にドイツ人の釣り人によって釣り上げられた2メートル81センチのナマズ。今回、アレッサンドロさんが釣り上げた場所と同じ、イタリア北部のポー川で釣られたものでした。ただ、アレッサンドロさんは秤へ乗せる前にナマズを川へ逃してしまったため、重量は不明のままだそう。

「重量に非常に興味はありましたが、巨大ナマズにあまり多くのストレスをかけたくなかったので、私は安全にリリースすることを決めたのです。私が釣り上げたときに得た喜びを、ほかの釣り人たちが得られるよう望んでいます」

　ちなみに、IGFAが認定した最大重量のヨーロッパオオナマズは、2010年に同じくポー川で釣られたもので298ポンド（約135キログラム）あったと記録されています。アレッサンドロさんが釣り上げたナマズの測定は、10人の証人による立ち会いのもとで行われているため、世界記録の樹立が認められるかもしれません。楽しみですね。

（Hint-Pot編集部）