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巨大な淡水魚の重さは約29キロ 釣り上げた男性が称賛され米国で話題に
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釣りを楽しむ人にとって、大きな魚を釣り上げることは醍醐味です。さらに、魚を釣ることが生態系を守ることにつながるとしたら、一石二鳥ですよね。米国オクラホマ州にあるグランドレイクで、ある釣り人が巨大な淡水魚、ビッグヘッドカープを釣り上げ話題になっています。在来種を脅かす外来種を捕獲したことで、称賛の声が上がりました。
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在来種を脅かす存在のビッグヘッドカープ 釣り上げた魚は研究に使われる
米オクラホマ州のグランドレイクは、世界最高峰のバストーナメント「バスマスタークラシック」が開催されるなど、釣りの名所として知られています。その湖で、約29キロもの巨大なビッグヘッドカープを釣り上げたのは、米オクラホマ州にあるハイウォーターガイドサービスで釣りを楽しんだ釣り人でした。この件を報じたのは、米紙「USAトゥデイ」のスポーツサイト「For The Win」です。
オクラホマ州野生生物保護局(以下、ODWC)は現地時間3月29日、「ハイウォーターガイドサービスは約29キロ(63.7ポンド)の巨大なオスのビッグヘッドカープを釣り上げ叫ぶ!」とフェイスブックに投稿。「彼らが何匹か釣り上げてくれたことは感謝してもしきれないほどです。捕獲されたビッグヘッドカープは、この個体群の継続的な研究に使用される予定です」と綴っています。
投稿は反響呼び、「素晴らしい! 彼らは生態系の獣だ!」「なんてことだ! モンスターに深海釣り網を使わなきゃいけなかったの!?」など、さまざまなコメントが寄せられました。
ビッグヘッドカープの本来の生息地は、中国南部から中部にかけての地域。1973年に水質改善と養殖池の魚の生産量を増やすために、アーカンソー州の農家によって米国に持ち込まれました。しかし侵略性が高いため、1980年代前半からは公共の水域に広がり始め、現在では米国の湖や川で在来種を脅かす存在となっています。
米国魚類野生生物局によると、「現在、ミシシッピ川、ミズーリ川、オハイオ川水系の23州内、または州境に広がっている」そうで、ODWCは、「もしグランドレイクでビッグヘッドカープを見つけたら、水中に戻さず、我々に報告してください」と釣り人たちに呼びかけています。
(Hint-Pot編集部)