どうぶつ
野良ねこが庭で木登り 「お迎えした頃の自慢の一枚」に反響 家族になるまでの経緯とは
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「#お迎えした頃の自慢の一枚見せて」とのハッシュタグに寄せられたある投稿が、ツイッター上で大きな反響を呼んでいます。窓から外の様子をとらえたその写真には、木にしがみつく長毛種のねこちゃんの姿が。二度見必至の一枚に、3.7万件もの“いいね”が集まっています。いったいなぜ、そのような状況になってしまったのでしょうか……飼い主さんに詳しいお話を伺いました。
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“うちねこ”になる直前のお宝ショットで人気者になったたぬくん
元保護ねこの「たぬ」くんは、推定5歳の男の子です。もともとは、飼い主さんのおうちのそばで暮らす野良ねこでした。
話題の写真には、保護される前のたぬくんが写っています。この日、飼い主さんが窓の外にふと目をやると、そこには木にしがみつくたぬくんの姿があったそうです。黒と茶色の被毛も相まって、木に“擬態”しているかのような姿を見た飼い主さんはびっくり。思わずカメラのシャッターを切ったそうです。
「ふと外を見たら庭の木に知らないモフモフが取り付いてて爆笑した思い出」とのコメントが添えられた写真には、ツイッター上でなんと3.7万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「何回見てもかわいいし笑っちゃうwww」「ねこがなる木 素晴らしい」「ねこが生えてる」「木にでっかいモフモフがなってるwww」「お供え物不可避ですな」「かわ!!! モフ!」など、木と一体化したたぬくんの姿に驚きの声が殺到。また、「おやニャンニャンゼミ。この時期に見られるのは珍しいですね」「なんて立派なミノムシにゃんこ!!」など、別の生き物を想像する声も寄せられています。
ちなみに、木に登るたぬくんを見たのはこの日だけだったそうです。このあと、たぬくんはすぐに木から降りて、どこかへ行ってしまいました。
真冬にさまようたぬくんを緊急保護
たぬくんを保護したのは、その出来事からまもなくのことでした。
「冬になって雪が降ってきても外にいるので、さすがに『迷子ねこだったら大変だな』と思い、おやつやねこじゃらしで何日かかけて気を引いて、一時的に保護することにしました。ところが、警察や保健所、地域の保護ねこ施設など、思いつくところすべてに電話をしましたが、誰も探している人がいなかったんです。そのため、そのままお迎えすることにしました」
保護したときに毛がひどく固まっていたことからも、外での生活が長かったとうかがえたそう。こうして飼い主さん家族の一員になったたぬくん。クールな性格のため、飼い主さんの膝に乗ったり抱っこされたりすることは苦手ですが、“おしゃべり”が大得意なのだとか。朝から夜まで、飼い主さんに「ニャーニャー」と話しかけてくるそうです。
また、木登りしていた姿から容易に想像できるように、おうちでも元気いっぱい! 飼い主さんは、うれしいような困ったような気持ちでたぬくんを見守っているそうです。
「遊ぶのが大好きで、子ねこのように『走り回る遊びがしたい』と鳴いてアピールします。保護ねこなので正確な年齢はわからないのですが、ねこちゃんは大人になったらある程度落ち着くと聞いていました。けど、いつになったら落ち着くのか……若干不安です」
優しい飼い主さん家族に囲まれて、今は幸せに暮らすたぬくん。パワフルな姿は、家族だけでなくたくさんの人を魅了しています。
○取材協力:たぬ@雪の日にやって来た迷い猫(@tanu_tyan)さん
(Hint-Pot編集部)