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虐待で大やけどした犬が新たな飼い主のもとへ 祝福の声が米国で殺到
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元飼い主にガソリンをかけられ、火をつけられるという壮絶な経験をした保護犬。全身をカラフルな包帯で包まれるなど、動物保護団体の愛あるケアが注目を集め、世界中から応援や里親を希望する声が上がりました。そんな保護犬が新たな人生をスタートさせたと報告があり、米国で感動が広がっています。
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体の60% 重度のやけどを負った子犬
虐待や飼育放棄された犬たちを救助する非営利動物保護団体「テイルズ・オブ・ホープ・ドッグ・レスキュー」に昨年6月、信じられないような大けがを負った犬が運び込まれました。その犬の名は「リオナ」。なんとリオナは、元飼い主にガソリンをかけられて火をつけられ、米テネシー州のメンフィスにある通りで逃げ惑っているところを保護されたのです。
元飼い主はその後、動物虐待や放火の罪で逮捕されましたが、体の60%に重度のやけどを負ったリオナは長く困難な治療を受けることに。治療中は、同州の動物病院「ブラフ・シティ・ヴェテリナリー・スペシャリスト」でマネージャーを務めるマロリー・マクモアさんが面倒を見たそう。スタッフの愛を感じるカラフルな包帯で全身を包まれたリオナは、SNSで大きな注目を集め、世界中から応援の声が届きました。
リオナは傷を何度も洗浄し、そのたびに新しい包帯を巻かれて少しずつ回復。やがて傷が完全に治り、里親を探すことになりました。そして、ついに理想の家族が見つかったのです。
安全上の都合で、新しい里親については詳しく明かされていませんが、リオナは同団体から車で約10時間のところにある家で暮らしているといいます。同団体は公式TikTokやフェイスブックで、新たな家族のもとへ旅立つリオナの様子を公開。子どもたちがリオナのために歓迎のサインとカードを作成し、優しく迎え入れてくれました。リオナはすぐに新しい家に慣れ、まるで以前から家族だったかのように、ほかの犬たちと庭で遊び始めたそうです。
投稿には「とてもスイート」「彼女がどこに行っても神のご加護がありますように」「彼女に最高に美しい人生を与えてくれてありがとう」など、祝福の声が殺到しました。同団体によると、英国やヨーロッパのほかの地域など世界各地から、リオナの里親になることを希望する連絡が来ていたそうです。リオナが新しい家族と末永く幸せに過ごせるよう、祈りたいですね。
(Hint-Pot編集部)