Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

海外ニュース

男性恐怖症だった保護犬 ウクライナから英国へやってきた1年後の姿に世界が感動

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

保護犬が新しい家族に慣れるまでには時間が必要(写真はイメージ)【写真:写真AC】
保護犬が新しい家族に慣れるまでには時間が必要(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 愛情あふれる家庭に引き取られたとしても、保護犬が新たな生活に慣れるまでにはたくさんの苦労があります。とくに人間から傷付けられたなどのトラウマを持っているとなおさら大変です。ウクライナから英国へやってきた1匹の保護犬「ディタ」。保護当初は男性に対して恐怖心がありましたが、今では飼い主さんのボーイフレンドのことが大好きなのだそう。その反応が愛らしすぎると大きな話題になっています。

 ◇ ◇ ◇

家の中に住んだことがなくフローリングすら怖がっていたディタ

 ディタが英国にある現在の家にやってきたのは、ウクライナが戦火に見舞われる直前の2022年1月末のこと。現在では約30万ものフォロワーを抱えるTikTokアカウントDitta&Co.(@dittawiggles)では、お迎えしたばかりの頃からディタの様子を伝えてきました。

 初登場した投稿で、ディタはフローリングの上に敷かれた毛布の上でキュンキュンと鳴き声を上げています。なんとディタは、それまで家の中に住んだことがなかったため、フローリングが怖くて鳴いていたのです。

 臆病なディタは当初、男性のことも苦手でした。しかし、保護から1年以上が経過した現在では、そうした性格にも変化が出てきたようです。

 飼い主さんは、ディタとの出会いから現在の姿をまとめた1本の動画をTikTokに投稿しました。そこには、ウクライナから来たばかりで、番号が振られたケージの中にいるディタの姿が。そして「男性恐怖症の犬をウクライナから迎え入れたら後悔すると思っていた」というテロップが添えられています。

 しかし、今では飼い主さんのボーイフレンドに会うと、ディタは信じられない行動に出ます。全身でうれしさを表現するように、シッポを振るだけでなく、体をくねらせながら彼を出迎えるのです。彼もうれしいのか、小さな歩幅で少し弾むように近づいてきます。そんな“ふたり”の姿はとてもキュート!

保護犬を迎えるときは「3-3-3ルール」を

 動画にはなんと400万もの“いいね”が集まっています。そしてコメント欄には、「全身が揺れるほどうれしいのね! 純粋な喜びと愛だわ」「彼女は再び愛することを学んでいます。彼女に世界を取り戻してくれて、ありがとう」など、感動の声が。また、「彼女は小さなダンスを踊っています!」「ハッピー・ドッグ・サウンドが必要ね」など、踊っているようなディタの動きにハッピーなジョークを送る人もいました。

 ディタの愛らしい動画を紹介した米動物専門サイト「ペットヘルプフル」によると、ペット養子縁組の専門家は、新しい飼い主に「3-3-3ルール」を守るよう推奨しているそう。保護犬は3日間で新しい環境に慣れ始めますが、基本的な生活習慣を身につけるには3週間かかります。しかし、3か月もすれば、本来の姿を見せることができるほど気持ちが安定してくるはずだという教えです。

 とても臆病だったディタに対し、根気よく触れ合ってきた飼い主さん家族。このルールが功を奏し、ディタは今ではとても幸せに暮らしています。

(Hint-Pot編集部)