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長期間放置され1.5キロもの毛玉を下げていた保護犬 「驚きの変身」に米国で感動の声
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長い間放置され、汚れや毛束が絡み付いてできた大きな毛玉をぶら下げた小型犬の、劇的な変身が米国で話題になっています。毛玉は顔も覆い尽くし、犬種すらも判別できない状態。しかし、保護施設のスタッフによって丁寧にケアをされると、とても愛らしい顔が現れました。
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長期間放置された小型犬 大きな毛玉がいくつも体を覆った状態に
犬の中には定期的なトリミングを必要とする犬種がいます。犬の被毛は大きくダブルコートとシングルコートに分けられ、特に後者は毛が抜けにくく放っておくと長くなって絡み付きます。長期間に及んだ場合、ドレッドのような状態になってしまったり、皮膚病を患ったりしてしまうことも。
保護施設には、そうした被毛の構造を持つにも関わらず長い間放置され、ひどい状態でレスキューされる犬たちがいます。米ウェブサイト「ドッグ・タイム」は、米ミズーリ州カンザスシティにある動物保護団体KCペット・プロジェクトに連れ込まれた1匹の犬について特集しています。
「レニー」という名のその小型犬は、ホコリや毛が絡み付いた大きな塊をいくつもぶら下げ、犬種の特定すらできない状態でした。しかし、重い毛玉をぶら下げていても、レニーはエネルギッシュで保護スタッフたちにたくさん愛想を振りまいていたそうです。
最初は震えていたレニー かわいいベストを着せられ元気に
レニーはその後、2人の獣医師によって、絡み付いた毛を除去してもらうことに。バリカンを使って丁寧に取り除くと、その毛の総重量は3ポンド(約1.5キロ)にも上りました。幸いなことに、レニーの皮膚の健康状態は良く、あれほど衛生状態が悪い被毛の下にあったとは思えないほどきれいでした。
同団体は公式TikTokでレニーのトリミング中の様子を投稿したところ、何と3.2万件もの“いいね”が。また、コメント欄には「こんな目に遭ったのにまだ人間に懐いて明るくて健気」「文字通りまったく別の犬に見えるわ」「こんな状態なのに、何事もなかったかのように振舞っています。驚きの変身です」など、感動の声が殺到しています。
レニーはトリミング後、震えていましたが、スタッフが水色のかわいらしいベストを着せてお散歩へ連れ出すとすっかり元気に。現在は、適切にトリミングをしてくれる幸せな家庭を見つけることができたそうです。
(Hint-Pot編集部)