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「溶けにくい氷」の裏ワザ 本当に効果があるのか検証してみた
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日に日に暑さが増し、アイスコーヒーやジュースなどに氷を入れて飲む機会が多くなったのではないでしょうか。ただ、氷を入れるとすぐに溶けてしまい、飲み物が薄まってしまうことも……。せっかくなら、なるべくゆっくり溶けるほうがいいですよね。そこで今回は、溶けにくいといわれる裏ワザで作った氷は、溶けるのが本当に遅いのか検証してみました。
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水道水を使って「通常の氷」と「裏ワザ氷」を作る
まずは2種類の氷を作ります。ひとつは、水道水をそのまま製氷機に入れて凍らせた「通常の氷」。もうひとつは、一度沸騰させて冷ました水道水を製氷機に入れて凍らせた「裏ワザ氷」です。巷では、「通常の氷」よりもひと手間加えた「裏ワザ氷」のほうが溶けにくいとのことですが、どうなのでしょうか? 実際に溶け具合を比べてみるのが今回の検証です。
さっそく、「裏ワザ氷」の準備に取りかかりましょう。水道水を入れたやかんを火にかけ、沸騰させます。今回は5分以上、沸かしました。
冷めたら製氷器に入れます。これで「裏ワザ氷」の準備は完了です。
「通常の氷」を作る製氷皿には、水道水をそのまま注ぎました。それぞれを区別するため、製氷機のフタに「裏ワザ氷」は「沸かした水道水」、「通常の氷」は「水道水」と書いたラベルを貼ってから冷凍庫で凍らせます。
家庭用の冷凍庫で凍らせて完成 見た目に違いは?
凍る時間には違いはありませんでしたが、沸かした水を使った「裏ワザ氷」のほうが透明度は高く見えました。
ちなみに、家庭で作る氷は白くなりやすいそうですが、これは水に含まれる不純物が理由とされています。市販されている氷は、製氷時にこうした不純物を取り除く工程があるため透明になるそうです。「裏ワザ氷」は水道水を5分以上沸騰させて作ったので、塩素などが除去されて透明感のある氷になりました。ただし、煮沸することで消毒効果がなくなり雑菌が増えやすいので、早めに使い切りましょう。