体をすり寄せたり、触ってほしい箇所を無防備に見せてきたりと、ねこが撫でてほしいときに見せる仕草はかわいいですよね。今回ご紹介するのは、頭をズイッと突き出す1匹のねこ。「撫でろ!!」と言わんばかりの圧強めなアピールがツイッター上で話題です。おねだりは成功したのでしょうか？　飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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譲渡会で出会い、初対面時からメロメロに

　両前足をちょこんとそろえ、まん丸な頭頂部をカメラに向かって突き出しているのは、元保護ねこで推定年齢7歳の男の子「小鉄」くんです。福島県浪江町でさまよっていたところを保護され、その後、保護ねこの譲渡会で飼い主さんと出会いました。飼い主さんは、初対面した日の思い出を次のように語ります。

「ケージの中でこちらを見つめる顔がかわいかったので近づいたら、“手”をそっと出して私の手の上に置いたんです。その瞬間に決めました。その後、申し込みをしている最中に別の方にも同じことをしていたとわかり、『誰にでもやってるんかーい』ってなりましたが……（笑）」

　保護施設では、保護された季節にちなんで「小夏」と呼ばれていた小鉄くん。お迎え後、「より凛々しくかっこいい響きにしたい」という飼い主さんの願いが込められた現在のお名前を授かりました。

撫でてほしい小鉄くん　テレビを観ていた飼い主さんの視界を遮ると、ある行動に…

　飼い主さんによると、小鉄くんは「人間大好きで愛重めの究極の“かまってちゃん”」。話題の写真が撮影された日も、リビングでくつろぐ飼い主さんのもとへ、かまってほしそうに近寄ってきたといいます。

「テレビを観ていたら、私の視界を遮るように目線の高さにあるテーブルの上に乗って、写真のような状態で圧強めに頭を差し出されました。『テレビを観ているくらいなら俺を撫でろよ』っていう圧を感じましたね。お願いされたというより、命令されたなと。これはもう『撫でろ』だと思いました」

　そのときの様子を写真に収め、「撫でてというより撫でろな姿勢」というコメントを添えてツイッターに投稿すると、約5000件の“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「はよせんかいみたいな感じ」「ぼかぁ撫でてほしいんだ」「かわいいにゃ」「なでなでしてにゃ」「喜んで撫でさせていただきます」など、小鉄くんの“撫でてアピール”にたくさんの人が心をつかまれたようです。

小鉄くんは“かまっておじさん”!?　普段から飼い主さんに「俺を見ろ」と猛アピール

　小鉄くんの“撫でてアピール”、に飼い主さんは応えてあげたのでしょうか？　その後が気になります。

「撫でました。めちゃめちゃ撫でました。ある程度撫でたら、次は抱っこを要求されました……終わらない要求……。基本的に“かまっておじさん”なので、寝ているとき以外は常に『撫でろ』『俺を見ろ』『抱っこしろ』はアピールされます」

　どうやら、小鉄くんのアピールは大成功のようですね。大好きな飼い主さんとたくさんスキンシップができて、大満足だったことでしょう。

　圧が強めのユニークなおねだり姿で、たくさんの人を笑顔にした小鉄くん。これからも優しい飼い主さんにいっぱい甘えて、末長く幸せに暮らしてね。

○取材協力：コテち（@Tore_2021）さん

（Hint-Pot編集部）