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食卓で飛び交うのは3言語 スイスで活躍する日本人ママYouTuber 多言語育児を実践中

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

スイスでYouTuberとして活躍するAmiさん。次男リノくんとともに【写真提供:Ami】
スイスでYouTuberとして活躍するAmiさん。次男リノくんとともに【写真提供:Ami】

 国際結婚を機にスイスへ移住した、YouTuberのAmiさん。「Ami’s Life スイス4人暮らし」というチャンネルで、日本とは異なるスイスでの生活や日本に一時帰国した際のリアルな日常動画を発信しています。異国の地でスイス人の夫ファビオさんとともに、長男ミオくん、次男リノくんを育てるAmiさんに、多言語での育児について伺いました。

 ◇ ◇ ◇

日本語、英語、ドイツ語…話す相手によって切り替え

 スイスの公用語はドイツ語、イタリア語、フランス語、ロマンシュ語の4つで、ファビオさんの母国語はドイツ語。また、Amiさんたちの居住するチューリッヒ地域がドイツ語圏ということもあり、Amiさんはスイス移住後、半年にわたってドイツ語を学びました。ただ、カナダへの語学留学時に出会ったファビオさんとは、英語も織り交ぜた言葉でコミュニケーションを取ることが多いそうです。

 また、ファビオさんが話すドイツ語は「スイスドイツ語」と呼ばれる、スイス特有のドイツ語の方言。子どもたちには、ファビオさんはスイスドイツ語で、Amiさんは日本語で話しかけるそうで、4人で囲む食卓ではスイスドイツ語と英語、日本語の3言語が飛び交います。一見複雑そうな環境ですが、Amiさんたち家族にとっては至って普通のことのようです。

「話すときは1対1なので、相手によって日本語、英語、ドイツ語と切り替えていきます。子どもたちもパッと切り替えていますね。長男のミオが保育園に行くようになってからは、ペラペラとスイスドイツ語が出てくるようになりました。やはり、同年代の子たちと遊ぶときはそうなりますね」

 ミオくんにとって、現在の第一言語はスイスドイツ語。独り言もスイスドイツ語なのだそうです。

日本への一時帰国は子どもたちのため、長めに

日本に一時帰国したときのAmiさんとミオくん(左)、リノくん【写真提供:Ami】
日本に一時帰国したときのAmiさんとミオくん(左)、リノくん【写真提供:Ami】

 日本に一時帰国する際は、子どもたちが慣れるためにも最低3か月の滞在を目安にしているというAmiさん。2019年にミオくんを出産した後は、2度の帰国をしています。

 現在2歳の次男リノくんは、言葉が出始める頃にちょうど一時帰国中でした。帰国時は北海道にあるAmiさんの実家に滞在し、Amiさんのご両親をはじめとする家族が日本語で話しかけることが多かったそう。そのためリノくんは当初、日本語で話すことが多かったといいます。しかし、今は一緒に遊ぶミオくんの影響もあるのか、スイスドイツ語も出るようになってきたようです。

 また、Amiさんが子どもたちに向かって話す日本語の意味を、ファビオさんが聞いてくることもあるのだとか。

「『まぶしい』『きれい』『おいしい』『重い』『軽い』とか、修飾語はよく知っていますね。私がよく使っている言葉なんだろうなぁと思います」

 現在、チャンネル登録者は約90%が日本人だそうですが、コメント欄には英語のコメントも目立つようになってきたといいます。

「英語で話しているほうが理解できる視聴者も多くなるかなと思い、最近の動画内では英語も少し増やすように意識しています」

 生まれ育った国とは異なるスイスで、多言語の育児をしているAmiさん。つらさなど見せない笑顔あふれるスイス生活は、日本人だけでなく多くの人たちを魅了しているようです。

◇Ami(あみ)
北海道十勝地方出身。日本とカナダで働いたのち、2017年にスイス人のファビオさんと国際結婚。2019年に長男ミオくん、2021年に次男リノくんを出産。自身のYouTubeチャンネル「Ami’s Life スイス4人暮らし」で、スイスのチューリッヒ郊外に家族4人で暮らす生活を配信。

(Hint-Pot編集部)