どうぶつ
上り坂を拒否する柴犬 無言で抗議する頑なな姿にほっこり 「身を守る術かな?」
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散歩前や散歩中に歩くのを嫌がり、頑として動かない柴犬のことをインターネット上では“拒否柴”と呼んでいます。この頑固さも柴犬の魅力のひとつと言えるでしょう。今回ご紹介するのは、上り坂へ差しかかった途端に動かなくなった柴犬。地面にひれ伏して、一歩も進まないと意思表示する姿が、ツイッター上で大きな反響を呼んでいます。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。
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散歩ルートに異議あり! 道路に寝そべって意思表示したドンくん
柴犬の魅力を発信した飼い主さんは、以前から柴犬と暮らしていたとそう。現在5歳の愛犬「ドン」くんとは、先代の柴犬が虹の橋を渡ってから7年経った頃に出会いました。別れから長い年月が経ち「また柴犬をお迎えしたいな」と思うようになった頃、足が短く、仕草も先代のわんちゃんによく似たドンくんに目が留まったそうです。
こうしてご縁を感じた飼い主さんは、生後6か月のドンくんをお迎えすることにしました。素敵なお名前は、配偶者さんが考え抜いた末に、当時NHKで放送されていた大河ドラマ「西郷どん」のタイトルの一部から拝借したのだとか。
性格は、人にもいぬにも警戒心が強くちょっぴりビビりですが、飼い主さんに対しては甘えん坊な一面も。なでなでしてくれたり、おやつをくれたりするのがわかると、態度が早変わりするそうです。また、とても活発なタイプで、日中は布団をぶんぶん振り回したり、外で石を転がしたりして遊んでいます。
散歩中に突然の拒否 上り坂方面に行きたくないドンくん
活発なドンくんですが、坂は苦手なのでしょうか。いつものように散歩に出かけたある日、飼い主さんが自分の運動も兼ねて上り坂の続くコースへ向かいました。すると突然、ドンくんは地面にぺたりと伏せて“拒否柴”になってしまったそう。飼い主さんがリードを引くものの、ぴくりとも動きません。
「坂を嫌がっているというよりは、『上り坂の方面には行きたくない』という意思表示だと思います。ほかの場所でも『そっちに行くのは嫌だよ! こっちに行こうよ!』という感じで、よく“拒否柴”になります」
飼い主さんは「今朝も“拒否柴”発動 上り坂は嫌いらしい ちょっと戻って横伝いの道をスタスタ歩いて散歩を続けました」とのコメントを添えて、動画をツイッター上で公開。すると、6000件以上の“いいね”が集まりました。
リプライ(返信)には「それは忍術でっか!? へばりついて敵から身を守る術かな?」「これは『絶対そっちには行かない!』という強い意志を感じますね」「すごい張り付き感……。スパイダーワン!?」「地面に張り付いちゃいましたね」など、たくさんの声が寄せられています。
“拒否柴”になったらどうする?
飼い主さんによると、ドンくんは地面にぺたんと伏せながら飼い主さんの動きをよく観察しているそう。飼い主さんが違う方向に歩き出すとすっと立ち上がり、一緒にスタスタと歩き出すのだとか。
「“拒否柴”になりながら、こちらをじっと見る目がかわいいです。工事などでドンが行きたい方向に行けないときは、少し抱っこして移動すると諦めて歩き出します。車に乗るときも、必ず“拒否柴”になりますね」
ドンくんと飼い主さんは、お互いの気持ちが手に取るようにわかっているのかもしれません。これからも一緒に、とっておきの散歩ルートを見つけてほしいですね。
○取材協力:柴どん(@ekoron3)さん
(Hint-Pot編集部)